【読者記者】No.1779「40~50Yのアプローチでボールが飛びすぎてしまうことが多いんです」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アプローチで飛びすぎる」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ユニオンゴルフクラブ
読者記者No.1779 南絵理香さん
●11歳 ●小学6年生 ●ゴルフ歴/6年 ●ベストスコア/108 ●平均スコア/112 ●137㎝ ●ドライバー飛距離/150ヤード
先生/橋爪力
71年生まれ、千葉県出身。02年、プロ入会。ショートゲームが得意で、アプローチの指導の上手さには定評がある。千葉県の「ユニオンゴルフクラブ」を中心にレッスンを行う
南さんのお悩み
「アプローチの距離感が合わない」
40〜50ヤードくらいのアプローチがいつも少し強くなってしまい、50〜60ヤードくらい飛んじゃいます。しっかり距離を合わせたいです
50ヤードのアプローチショット。スタンス幅が広く、フルショットと見分けがつかないアドレスが気になるところ(1コマ目)。アプローチにしては体重移動も大きめ
南 アプローチが飛びすぎちゃうのは、どうしてですか?
橋爪 短い距離を打つときには、短い距離用のアドレスをしないと、思ったよりも飛んじゃうことが多いんだ。スタンスを狭くしたり、フェースを開いたりして、ボールが「飛ばない」構えにしておくと、距離をコントロールしやすくなるよ。
南 スウィングは変えなくていいんですか?
橋爪 フォローが必要以上に大きくなると、それも飛びすぎの原因になりやすいから、できれば小さくビシッと止めるほうがいい。40〜50ヤードくらいだと、手元を腰の高さくらいまでで止めて、クラブを立てる感じにするといいね。振り幅を小さくしても、速く振っちゃうと距離が出ちゃうから、ゆっくり振るように心がけて。たとえば、右手1本でボールを打つと、重くて速く振れないから、ゆっくり打つ感覚がわかると思うよ。
<問題点>
「飛ぶ構え」になっている
フルショットと同じスタンス幅で、フェースをスクエアに構えている。これだとスウィングが大きくなり、思わぬ飛距離が出やすい
記者「いつも10ヤードくらい飛びすぎちゃいます」
プロ「構えを小さくすると飛びすぎません」
Point
フェースは開いて構える
Drill 1
小さいフィニッシュで素振り
「手元が腰の高さ」という具合に、最初にフィニッシュの位置を決めて、そこで止められるように素振りを繰り返すと、振り幅の調節ができるようになる。テークバックを小さくしても、フォローを大きくしてしまうとボールは飛んでしまいやすい。むしろ、フォローを小さく抑える意識を持つことで、出球の強さを抑制でき、弾道も低めになるので、飛びすぎの心配が少なくなる
Drill 2
並べたボールを連続で打つ
Drill 3
右手1本でゆっくり打つ
短い距離になるほど、ゆっくり振る意識が必要。右手1本だと、両手のようには速く振れないので、ゆっくり打つ感覚が身につく
<取材後記>
ゆっくり振れるようになった
振り幅を小さくしようとすると、うまくボールに当たらないことが多かったんですが、構えを変えたらきちんと当たるようになりました。ゆっくり振る感覚もわかってきました。
月刊ゴルフダイジェスト2022年7月号より