【憧れドローを手に入れる!】#1　大前提は「インから入れる」

2022.05.26

飛距離不足に悩むゴルファーにとって、永遠の課題のひとつがスライス。風にも負けず、強い球でぐんぐん前に進むドローボールは、どうすれば手に入れることができるのか。「新モダンゴルフ」でもお馴染みの「ヨネ」こと米田貴プロが分かりやすく解説してくれた。

PHOTO／Yasuo Masuda、Blue Sky Photos　THANKS／東建塩河CC

解説／米田貴

1977年生まれ。静岡県出身。江連忠ゴルフアカデミー愛知校のチーフインストラクター。本誌「モダンゴルフ」のヨネとしてもおなじみ。これまで多くのツアープロ、トップアマを育ててきた。現在、杉浦愛梨選手のコーチを務めている

●CONTENTS●
#1　最大のポイントは「インから入れる」
#2 “フェースが開かない構え”とは
 #3 「捻転不足」も外から入る原因に
 #4　ダウンで右を向けば自然とインから入る

クラブ軌道で球をつかまえる

GD　もっと飛距離を伸ばしたいと願うゴルファーが、手に入れたいと思う球筋といえば“強いドローボール”。とくにスライスに悩む人には憧れともいえるドローボールですが、いったいどうすれば打てるようになるのでしょうか?

米田　確かにスライスに悩む人は多いですが、実はゴルフのスウィングはもともとドローボールになるのが自然なんです。このとき、球をつかまえたいからとリストを返す動きは不要で、球をつかまえるには、まずクラブの軌道がとても重要になるんです。

GD　手先で球をつかまえようとしてはいけないんですね。

米田　スウィングはあくまで物理的な現象なので、ドローを生むには、インパクトゾーンはインサイドアウトにヘッドが動かなければならないし、そのためには、インサイドから打つことが絶対条件なんです。

GD　どうすればインからヘッドを入れられるようになりますか?

米田　7番アイアンのフェースを45度閉じて、ボールを真っすぐ飛ばしてみてください。これだけで、インサイドヒットが体感できますよ。

球がつかまらない
アウトサイドインのインパクト

「多くのスライサーは、手を自分の右斜め前に上げ、右上から左下へヘッドを振り下ろす傾向があります」

球がつかまる
インサイドアウトのインパクト

「ドライバーでドローを打つには、横から斜め上に向かってややアッパーのイメージ。そのため、頭が右に残ります」

インサイドヒット体感ドリル
フェースを思い切り閉じて構えてみよう

そのまま振ると……
強烈な引っかけになる

「スライサーが、フェースを閉じていつものアウトサイドイン軌道で振ると、ボールは左方向に飛び出します。強烈に引っかけるはずです」（米田）

インから打てば……
目標方向に飛び出す

「左に飛ぶ球を真っすぐ飛ばそうと工夫しながら打つことで、インからボールをとらえると目標方向に真っすぐ飛ぶことがわかります」

>>こんな構えだとアウトサイドインになりやすい!
ドローが打てるアドレス「3つのポイント」

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月7日号より