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【読者記者】No.1776「ドライバーの球筋が安定しない。トップで背中がのけ反るのが原因でしょうか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーの球筋が安定しない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ゴルフスタジオ・ゴーガ

読者記者No.1776 中原可於理さん

●31歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/1年6カ月 ●ベストスコア/86(赤)、96(白) ●平均スコア/96 ●160㎝ ●ドライバー飛距離/205ヤード

先生/仲間裕一

81年生まれ、茨城県出身。研修生を経て、16年、PGAティーチングプロ資格を取得。生徒自身の「なりたい姿」を一緒に模索するレッスンを心がける。「ゴルフスタジオ・ゴーガ」所属

中原さんのお悩み
「ティーショットのばらつきが多い」


トップで少しのけ反ってしまうクセがあってそのせいかどうかはわかりませんが、とくにドライバーの球筋が不安定です。どうしたらクセを直して、真っすぐ打てますか?


トップで軸が左に傾き、体重が左足に乗った、いわゆる「リバースピボット」になっている(2コマ目)。このため、ダウンスウィング後半で、クラブがうまく戻り切らない

中原 トップで背中が反っちゃうのが、よくないんでしょうか。

仲間 そうですね。しっかり右足に体重がかかっていればいいんですが、中原さんの場合は、背中を反らせることによって、左足体重のトップになっているのが問題です。背中を意識するより、頭を右に動かすイメージでテークバックするといいかもしれません。

中原 中心からすごく右にずれる感じがします。

仲間 それでいいんです。アドレスでは上体が前傾していますから、下半身を横ずれさせないで上体を回せば、頭が右に動くのが自然です。そのとき、手を遠くに上げるようにすると、軸の傾きと右足体重を保ちやすくなります。

中原 左わきが空いちゃいますが、これでいいんですか?

仲間 元々、両わきを締めすぎていて、手が上がらないから背中を反らせていた部分があるので、それで大丈夫です。むしろ、左わきを空けるようにして上げていくと、自然なトップになるはずです。

<問題点>
トップで軸の傾きが逆になっている

テークバックでクラブが持ち上がっていくときに、背中を反らせてしまうため、トップで軸が左に傾いて、体重が左足にかかってしまっている

記者「トップの大きさが不安定な気がします」
プロ「大きさより軸の傾きを意識してください」

アドレスで、右手が左手よりも下になる関係上、軸は必ず右に傾いている(写真左)。テークバックでは、この傾いた軸を中心に上体を回転させることで、右足に体重が乗ったトップになり、オーバースウィングにもなりにくい

Point 1
左手を右耳からなるべく遠ざける

手を遠くに上げるイメージを持つことで、トップまで右足体重を維持して、軸が左に傾くのを防ぐことができる。手が近いと、テークバック後半から背中が反りやすくなる

Point 2
右足の外側のラインまで体を回すイメージ

上体の前傾角度を意識して、下半身を横ずれさせないように回転すると、トップの位置では、頭が右足の外側のラインからはみ出す。もし頭の位置も不動にしたければ、左わきを縮める「側屈」動作が必要になる

Drill
左わきにはさんだヘッドカバーをトップで落とす

アドレスで左わきにヘッドカバーを挟み、トップまでにそれが落ちるようにテークバック。クラブがインに入りすぎるのを防止できる

<取材後記>
体の重さも使って打てる

背中を反らせると、トップまで頭の位置が変わらないですが、左足体重になっちゃうんですね。頭を右に動かして、右足体重のトップからだと、体の重さも使って楽に振れます。

月刊ゴルフダイジェスト2022年6月号より