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【“頭の浮き”を解消!】#2 切り返しでグリップエンドが“体の外”向いてますか?

「思うように飛距離が出ない」「打点が安定しない」そんな悩みを持つゴルファーに共通するのは、“インパクトで頭が浮く”ことだと阿河徹コーチは言う。では、どうすれば頭が浮くのを防げるのか。1つ目のポイントは、グリップエンドの向きにあるという。

PHOTO/Kazuo Iwamura、Blue Sky Photos THANKS/ハンズゴルフクラブ

解説/阿河徹

アメリカで最新理論を学んだのち、ツアープロコーチとして活躍。延べ2万人を超える指導経験から、プロアマ最大の違いを“頭の動き”に見出す

インパクトで頭が浮くことのデメリットとは?

アーリーリリースが原因

阿河徹コーチによると、インパクトで頭が浮く人は、総じてリリースのタイミングが早い傾向にあるという。

「ボールに当てたいという意識が強いと、ヘッドが先に動き、タメが早くほどけます。そのままだとヘッドがボールの手前に落ちるので、それを防ごうとして頭が浮くのです」

つまり、頭が浮くのを防ぐには、できるだけタメをキープしたまま下ろしてくる必要があるということだ。

「短く持つとわかりやすいですが、トップの位置でグリップエンドは飛球線後方を指します。切り返し後、すぐに内側(体側)を向くのが、いわゆるアーリー(早い)リリース。切り返しから手が腰の高さに達するくらいまで、グリップエンドが外側を向き続けるのが理想ですね」


この動きは、釣りで餌を遠くに飛ばすメカニズムと同じだと阿河。釣竿をしならせるには、まず竿のグリップエンド側を目標方向へ動かし、二の腕が伸びるとともにタメが解放されるが、これをスウィングに置き換えると、切り返しでグリップエンドが外側へ引っ張られるように動き、体の回転とともに手が下り、インパクト直前にタメが解放されるというわけだ。

ハーフウェイダウンまでは
グリップエンドが飛球線後方を向く

実際にこの形を維持しながらクラブを下ろしていくと、頭が低い状態が保たれるのを体感できる。「胸が正面を向いたあたりからグリップエンドが体側を向き始めます」(阿河)

釣り竿をしならせるように手首は柔らかく使う

実際にやってみるとわかるが、棒を思い切りしならそうとすると必ずこの動きになる。その際、手首はできるだけ柔らかくしておきたい

グリップを短く持って振ってみよう

グリップを短く持って振ると、タメをキープする感覚がつかみやすい。「手に力が入った時点で、この動きはできないので、手先でこの形を作ろうとするのはNGです」(阿河)

リリースが早いとヘッドが落ちて頭が浮く

タメがほどけてグリップエンドが早い段階で体側を向くと、ボール手前にヘッドが落ちるので、それを防ぐために体が反応し、頭が浮く

もうひとつのポイントは左肩!

  • 「思うように飛距離が出ない」「打点が安定しない」そんな悩みを持つゴルファーに共通するのは、“インパクトで頭が浮く”ことだと阿河徹コーチは言う。では、どうすれば頭が浮くのを防げるのか。2つ目のポイントは、ハーフウェイダウンでの左肩の高さを意識すること。 PHOTO/Kazuo Iwamura、Blue Sky Photos THANKS/ハンズゴルフクラブ 解説/阿河徹アメリカ……

週刊ゴルフダイジェスト2022年4月19日号より