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【“頭の浮き”を解消!】#1 飛ばない、曲がる…原因はコレ! 9割のゴルファーがインパクトで頭が浮いていた

「思うように飛距離が出ない」「打点が安定しない」そんな悩みを持つゴルファーに共通するのは、“インパクトで頭が浮く”ことだと阿河徹コーチは言う。では、なぜ頭が浮くとミスになりやすいのか。どうすれば防げるのか。じっくり聞いてみた。

PHOTO/Kazuo Iwamura、Blue Sky Photos THANKS/ハンズゴルフクラブ

解説/阿河徹

アメリカで最新理論を学んだのち、ツアープロコーチとして活躍。延べ2万人を超える指導経験から、プロアマ最大の違いを“頭の動き”に見出す

ボールに届かないから“届かせよう”とする

小誌3月29日号の特集で、宮里優作がインパクトで頭が浮かないように意識していると語っていた。“低い天井の下で打つイメージ”という宮里の表現に共感したという阿河に、頭が浮くことのデメリットを聞いた。

  • 長年腰痛に悩まされてきた経験から、体への負担を減らしながら効率よく飛ばせるスウィングへと改造を試みた宮里優作。アドレスと同時に、切り返しのイメージもガラッと変えたというが、そのポイントとは? TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/成田GC 宮里優作 1980年生まれ。大阪桐蔭高校、東北福祉大と進学し、ツアーでも優勝争いに加わる。02年プロ転向。初優勝は13年の日本シリーズ、劇的なチップインVだった。その後着実に勝利を重ね、17年には年間4勝で賞金王に。18、19年は欧州ツアー中心にプレーし、20-21シーズンから日本を主戦場に 腰に負担がからないアドレスのポイントとは? ジャンボさんがやっていた素振りの意味がわかった 右ひざをロックさせずに、足で回転を作ってテークバックすることで、腰への負担を減らし、かつスムーズに体を回せるようになったという宮里。もうひとつイメージを変えたポイントが、切り返しだ。バックスウィングでは、手は“何もしない”ことで、クラブがややアウトサイドに上がっていく。そして、クラブが上がり切る前に、左腰から切り返しをスタートさせるのがポイントだという。「切り返しで腰を切ったときに、外に上がったヘッドが背中側に倒れて、クラブがオンプレーンに戻ります。今でいう『パッシブトルク』ですけど、ジャンボ(尾崎将司)さんが昔から、右手だけで、同じようにちょっとループさせる素振りをしてましたね。当時はその意味がわからなかったですけど、今になって『こういうことだったのか』と思います」(宮里) この記事は有料会員限定です続きを読むには有料登録が必要です いったん左腰を切ったら、最後まで止めることなく回し続ける。「フォローは手を体から離さずに、後ろから見て自分の手が体に隠れる感じで、左に振るようにしています」 クラブを上げている途中に左腰を切ることで自然とインから下りてくる 手をインに引かず、腕を脱力させた状態で体の回転で上げていくと、クラブがやや外に上がる。クラブが上がっていく途中で、左腰から切り返し始めることで、ヘッドが背中側に倒れ、ループ軌道を描き、クラブがオンプレーンに戻ってくる 【Point 1】フェースを下に向けたまま上げる バックスウィングでは、フェースを下に向けたまま上げるイメージ。フェースをシャットに使うことで、インから下ろしても球が右に押し出されることはない 【Point 2】低い天井の下で打つイメージ 「頭が浮かないようにキープするほど、足が使えるようになる」と宮里。そのため、「低い天井の下」にいるイメージで打っているという。また、頭の位置を保つことで、アイアンと同じ感覚で打てるようになる 週刊ゴルフダイジェスト2022年3月29日号より

阿河 頭が浮くと、クラブヘッドがボールに届かないので、当たりが薄くなってチョロも出やすい。届かせようとしてヘッドを早く下ろすと、ダフリが頻発します。また“当てる”スウィングだから再現性が低いうえ、頭が浮くと手も同時に浮くのでロフトを立てて当てられず、インパクト効率も上げられません。

GD なるほど……あらゆるミスが出やすいうえに飛ばないと。

阿河 ロフトを立てて当てるためには、ハンドファーストでインパクトする必要があります。そのためには、手が低い位置を通る必要があり、頭が浮いていると絶対にこれはできません。

GD プロの頭が沈むのは、そういうことなんですね。練習場で調査したところ、アマチュアゴルファーの9割近くがインパクトで頭が浮いていました。

阿河 もちろんレベルによって差はありますが、上級者ですら、頭が浮くなかで上手く“合わせている”にすぎません。頭が浮くという根本的なエラーを消すことで、“当てる”が“振る”に変わり、再現性も飛距離効率もガラリと変わるはずです。

GD でも直すのは難しそう……。

阿河 頭が浮く原因となる2つのポイントに注意すれば、意外とできるようになりますよ。

頭が浮くと、ヘッドを届かせようとしてタメがほどける

頭が浮くことで手も上がるため、クラブヘッドをボールに届かせようと、“当てにいく”動きが発生。「いわゆる“タメ”が早い段階でほどける動きがこれです」(阿河)

宮里優作のお手本スウィング
切り返しよりもインパクトの頭の位置が低い

切り返しからインパクトにかけ、頭が沈みこむことで手が低い位置を通り、ハンドファーストに当たる

頭を浮かさないための2つのポイントとは?

  • 「思うように飛距離が出ない」「打点が安定しない」そんな悩みを持つゴルファーに共通するのは、“インパクトで頭が浮く”ことだと阿河徹コーチは言う。では、どうすれば頭が浮くのを防げるのか。2つ目のポイントは、ハーフウェイダウンでの左肩の高さを意識すること。 PHOTO/Kazuo Iwamura、Blue Sky Photos THANKS/ハンズゴルフクラブ 解説/阿河徹アメリカで最新理論を学んだのち、ツアープロコーチとして活躍。延べ2万人を超える指導経験から、プロアマ最大の違いを“頭の動き”に見出す 胸が正面を向くまで左肩は下 阿河徹コーチによると、インパクトで頭が浮く原因の2つ目は、左肩の高さにあるという。「頭が浮く人のもう1つの大きな特徴は、早い段階で左肩が右肩より高くなること。バックスウィングからトップまでは左肩が右肩より低いはずですが、頭が浮く人は、切り返し直後から左肩が上がり始めます」ではどこで上がるのが正しいのか。 この記事は有料会員限定です続きを読むには有料登録が必要です 「胸が正面を向くまでは左肩が低く、その後、右と左が入れ替わります。ダウンスウィングの形を作ってみると、手が腰の高さにあるとき、胸は少し右を向いていますよね。ここで左肩は右肩より少し低くないといけませんが、ほとんどの人はすでに左肩のほうが高くなっています」胸が正面を向いたあたりで左右の肩の高さが揃い、その後左肩が高くなるのが正しいという。「ハーフウェイダウンの形を覚えることは、正しい形の“点”を作る作業です。点と点がつながり線になれば自然に球が打てるのです」 胸が正面を向いたところで両肩のラインが水平になる トップで左右の肩の高低差が最大になり、そこから両肩のラインが水平に向かう。腰が正面を向いたときはまだ左肩のほうが低く、胸が正面を向いたとき、はじめて左右の高さが揃う ハーフウェイダウンの手前から左肩が高くなると頭が浮き、さらに手の位置が上がるため、結果、届かないからコックをほどく必要が生じる ヘッドは下ろすのではなく左サイドに“引っ張られる” 切り返しで左足を踏むことで腰が回転し、左サイドがクラブを引っ張る。「左右に踏み込みながら胸に手を当てて振ると、この“正しい順番”を体感できるはずです」(阿河) 小さな振り幅で体に染み込ませよう 最後に“点と点をつなげる”ための練習法を教えてもらった。「まずは腰から腰の振り幅から。『ハーフウェイダウンで左肩が低い形』を作っておき、そこから左足を踏んで、胸を回し、実際に球を打ちます。最初は8番アイアンでやると、30ヤードくらいしか飛ばないはずですが、頭が浮く人にとって、これまでになかった動きのはずです。この動きに慣れたら、今度は切り返しの動作を何度もシャドーでやってみてください。そうすることで“点と点”がつながり出します」 ハーフウェイダウンの形を作っておき、ここから実際に球を打つ。無理に反動をつけようとすると、左肩が上がる癖が顔を出す可能性があるので注意しよう。足から動き出し、体の回転だけで球をとらえることが大事だ。最初は8番アイアンぐらいから始め、慣れてきたらドライバーでもトライしてみよう 週刊ゴルフダイジェスト2022年4月19日号より
  • 「思うように飛距離が出ない」「打点が安定しない」そんな悩みを持つゴルファーに共通するのは、“インパクトで頭が浮く”ことだと阿河徹コーチは言う。では、どうすれば頭が浮くのを防げるのか。1つ目のポイントは、グリップエンドの向きにあるという。 PHOTO/Kazuo Iwamura、Blue Sky Photos THANKS/ハンズゴルフクラブ 解説/阿河徹 アメリカで最新理論を学んだのち、ツアープロコーチとして活躍。延べ2万人を超える指導経験から、プロアマ最大の違いを“頭の動き”に見出す インパクトで頭が浮くことのデメリットとは? アーリーリリースが原因 阿河徹コーチによると、インパクトで頭が浮く人は、総じてリリースのタイミングが早い傾向にあるという。「ボールに当てたいという意識が強いと、ヘッドが先に動き、タメが早くほどけます。そのままだとヘッドがボールの手前に落ちるので、それを防ごうとして頭が浮くのです」つまり、頭が浮くのを防ぐには、できるだけタメをキープしたまま下ろしてくる必要があるということだ。「短く持つとわかりやすいですが、トップの位置でグリップエンドは飛球線後方を指します。切り返し後、すぐに内側(体側)を向くのが、いわゆるアーリー(早い)リリース。切り返しから手が腰の高さに達するくらいまで、グリップエンドが外側を向き続けるのが理想ですね」 この記事は有料会員限定です続きを読むには有料登録が必要です この動きは、釣りで餌を遠くに飛ばすメカニズムと同じだと阿河。釣竿をしならせるには、まず竿のグリップエンド側を目標方向へ動かし、二の腕が伸びるとともにタメが解放されるが、これをスウィングに置き換えると、切り返しでグリップエンドが外側へ引っ張られるように動き、体の回転とともに手が下り、インパクト直前にタメが解放されるというわけだ。 ハーフウェイダウンまではグリップエンドが飛球線後方を向く 実際にこの形を維持しながらクラブを下ろしていくと、頭が低い状態が保たれるのを体感できる。「胸が正面を向いたあたりからグリップエンドが体側を向き始めます」(阿河) 釣り竿をしならせるように手首は柔らかく使う 実際にやってみるとわかるが、棒を思い切りしならそうとすると必ずこの動きになる。その際、手首はできるだけ柔らかくしておきたい グリップを短く持って振ってみよう グリップを短く持って振ると、タメをキープする感覚がつかみやすい。「手に力が入った時点で、この動きはできないので、手先でこの形を作ろうとするのはNGです」(阿河) リリースが早いとヘッドが落ちて頭が浮く タメがほどけてグリップエンドが早い段階で体側を向くと、ボール手前にヘッドが落ちるので、それを防ぐために体が反応し、頭が浮く もうひとつのポイントは左肩! 週刊ゴルフダイジェスト2022年4月19日号より

週刊ゴルフダイジェスト2022年4月19日号より