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【クラチャンたちの練習法】File 3「ほうきを振る」「影を見て」“仕事終わりの100回素振り”で上手くなった

上達に役立つ練習法を探るべく、全国の「クラチャン」100人にアンケートを実施したところ、3番目に多かった回答が「素振り」。そこで今回は2人のクラチャンに、普段実践している素振りメニューを教えてもらった

PHOTO/Tadashi Anezaki、Takanori Miki

●CONTENTS●
Introduction クラチャン100人の練習法
FIle 1 「“短い距離”にゴルフの大事が凝縮」
File 2 「“スマホ”は最高の練習器具」
File 3 「1日100回“ほうき素振り”」
File 4 「1球に“5分”かけられますか?」
File 5 「練習場は“自宅”です」
File 6 「仕事は9時から、練習は“5時”から」

宮崎洋平さん(43歳・HC1)の場合

仕事終わりに「ほうき素振り」100回

【豊田CCクラチャン】宮崎洋平さん
みやざきようへい。保険の営業マンとして働きながら、ゴルフと向き合うビジネスマン。練習時間は仕事終わりの1時間

仕事柄、平日の夜は練習場へ行けないことが多いという宮崎洋平さん。どうすれば上手くなれるかを考えて始めたのがほうき素振りだった。

「きっかけは8年前、日課の掃除をしながらほうきを振ってみると『あれ? なんか体の使い方がわかる』と思ってすぐに自分のグリップを挿し、“素振り用ほうき”を作り、仕事終わりに毎日100回振るようにしたんです。クラブより重いほうきを振ることで体全体が使え、スウィングに安定感が増すようになってきました。僕はほうきですが、バットなどでも同じ効果があると思います」


Point
体全体で目一杯振る

ほうきや重いものを振るときの注意点はひとつだけ。できるだけ大きく力一杯振り続けること。手先だけで振ってしまうと変なクセがついてしまうためかえって逆効果

【ほうき素振りのメリット】
(1)体全体で振る感覚が養える
(2)振るための筋力がつく

重いものを毎日振っていると、体を大きく使ったスウィングと、クラブを振るための筋肉が自然とつきやすい

三原正明さん(68歳・HC6)の場合

ひたすら“影を見て”振り続けた

【富里GCクラチャン】三原正明さん
みはらまさあき。学生時代はサッカーに没頭、社会人になってからゴルフを始めた。カレドニアンGCのシニアチャンピオンでもある

「球を打つより素振りが多かった」と話す三原正明さんは、前出の宮崎さんと同じで毎日100回の素振りを自分に課していた。仕事終わりということもあり、周りは真っ暗。そんなとき、街灯が照らす自分の影を見てスウィングのヒントを得たという。

「頭が左右に動くのが私の悪いクセでした。影を見ればどれだけ動いているかすぐわかります。だから、自分の影を先生にして、毎日7Iで素振りしていましたね。そのおかげか、体のブレが少ないスウィングを手に入れることができました。素振りは上達の基本だと思っていますよ」

Point
頭の影が左右に動いていないかチェック

影の頭の部分を見ながら素振りを行う。影が左右に動かないようにその場で回転。影が動くと体の軸がブレている証拠

【Check 1】
切り返しでクラブが真下に下りているか

トップからクラブを真下にストンと落とす意識で切り返し。この動きを繰り返しチェックする

【Check 2】
インパクトでおへそが正面にあるか

「体の開きが早くなる」クセがあるため、おへそを正面に向けたままインパクトするイメージで素振り

月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より