【クラチャンたちの練習法】File1 フェース管理、体づかい…“短い距離”にはゴルフの大事が詰まっている!
上達に役立つ練習法を探るべく、全国の「クラチャン」100人にアンケートを実施! まずは最も多かった「ウェッジで短い距離を打つ」練習の効用と具体的なやり方について、熊本の2人のクラチャンに話を聞いた。
TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Shinji Osawa THANKS/ゴルフレンジウッディ
●CONTENTS●
Introduction クラチャン100人の練習法
>>File 1 「“短い距離”にゴルフの大事が凝縮」
>>File 2 「“スマホ”は最高の練習器具」
>>File 3 「1日100回“ほうき素振り”」
>>File 4 「1球に“5分”かけられますか?」
>>File 5 「練習場は“自宅”です」
>>File 6 「仕事は9時から、練習は“5時”から」
短い距離を練習すれば
「100%上手くなる!」
ウェッジでの基本練習は、続かない“地味練”の代表格でもある。クラチャンたちはなぜ、続けられるのか。熊本・あつまるレークCCのクラチャン、太田達宏さん(38歳・HC1.1)は、「自分は飽き性で、頭で納得しないとできないタイプ。だから、クラブとフェースの動き、それに体の動きの関係を、SWでいろいろな球筋を試しながら練習しました。これが面白くて……」と、“地味練”にも楽しさを見出したタイプ。
一方、熊本空港CCクラチャン、井手尾力さん(30歳・HC3)のように、「腰から腰の、いわゆる『ビジネスゾーン』をひたすらやります。両手でも、片手でも。ここがちゃんとできれば『100%上手くなる』と実感できれば、続けられる人も多いんじゃないでしょうか」と、練習効果の高さがやる気につながるケースも多いようだ。
太田達宏さん(38歳・HC1.1)の場合
練習1
いろんな打ち方で30Yの距離を打つ
練習2
わざと悪いライから打ってみる
練習場マットのすり減っている部分などに、わざとボールをセットして打つと、刃から入れたり、ソールから入れたりといった実戦的な練習にもなる
【練習のツボ!】
スウィング中フェースがどこを向いているかを知る
スウィング中の各ポジションで、フェース面がどうなっているかを確認。さらに、目指すクラブの動きに対して、自分の体をどう動かせばいいかを考えることで、いろんな球が打てるようになる
井手尾力さん(30歳・HC3)の場合
練習1
右片手打ち
片手打ちの練習は左右とも「体で打つ」ことが最重要。右手打ちのときは、左手を胸に当てて、体幹の回転を意識しながら、右わきを軽く締めて、腕を体と一体に動かす
練習2
左片手打ち(1Yキャリー)
右手で左手を抑えながら、左手1本で1Yの距離を打つ。短い距離ほど手打ちでは難しい。しっかりと体全体で打つことが重要。またインパクト時のフェース向きとロフトを意識することもポイント
【練習のツボ!】
ビジネスゾーンのいい動きを体に染み込ませる
「腰から腰」のいわゆるビジネスゾーンは、どのクラブでも共通して大事な部分。ウェッジの反復練習で正しい動きを体に覚えさせることで、すべてのクラブにいい影響を及ぼす
月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より
※本特集に登場するアマチュアはボランティアとして協力いただきました。