【読者記者】NO.1765「アイアンがスライスばかり…」野球の“シュート”を投げるイメージで振ったら球がつかまった!
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンのスライスが止まらない」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ユニオンゴルフクラブ
読者記者No.1765 関口慎さん
●48歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/1年6ヶ月 ●ベストスコア/99 ●平均スコア/109 ●168㎝・60㎏ ●ドライバー飛距離/200ヤード
先生/橋爪力
71年生まれ、千葉県出身。02年、プロ入会。ショートゲームが得意で、アプローチの指導の上手さには定評がある。千葉県の「ユニオンゴルフクラブ」を中心にレッスンを行う
関口さんのお悩み
「アイアンの全番手でスライスする」
アイアンは5番からバッグに入れていますが、5番はスライスが大きすぎて使えません。ショートアイアンはそれなりに打てますが、つかまっていないので、距離がバラバラです
インパクト後に、右手のひらが上を向いていて、右腕がほとんどローテーションしていない(4コマ目)。これだとインパクトでもフェースが開いてしまう
関口 アイアンは全部スライスなんですが、調子が悪いと曲がり幅がかなり大きくなります。
橋爪 フォローでもフェースが開きっぱなしになっているので、このままだとボールをつかまえるのが難しいです。まずはトップの段階で、できるだけフェースの開きを抑えて、ダウンスウィングでは自然にフェースを閉じるような動きを使いながら、クラブを下ろしてこられるといいですね。
関口 フェースを閉じるのは、左手を使ってやるんですか?
橋爪 利き手の右を使ってやるほうが、感覚が出るんじゃないですか? たとえば、野球のピッチャーが「シュート」を投げるときの腕の動きが、ゴルフだとボールをつかまえる動作になります。
関口 シュートだと、ひじから先を内側にねじるイメージですよね。
橋爪 そうです。それを下手投げでやってみると……ほら、フェースを返す方向に右前腕が回転しますよね? その動きを、クラブを持った状態でやればいいんです
<問題点>
ずっとフェースが開いたまま
記者「フェースを閉じるのが間に合わないんです」
プロ「トップの時点でもう少しフェースを閉じましょう」
スクエアに当たる
CHECK
インパクト直後、トウが上を向いているか
Point
野球の「シュート」のイメージで振ってみよう
【上手投げの場合】
右投手の「シュート」は、右打者のインサイドに食い込むように曲がる変化球。リリース時に、親指が下を向くようにねじって投げる
【下手投げにすると…】
上手投げでシュートを投げる動きを、手投げで再現してみると、リリースで手のひらが下を向く(写真)。これはゴルフのリリースに近い
下手投げでの動きを、今度はクラブを持ってやってみる。手のひらを下に向けようとすると、フェースが自然に返り、なおかつイン‐アウトに振れるのがわかる
<取材後記>
右手の感覚だとやりやすい
ゴルフは「左腕リード」が大前提ですが、左腕の感覚だとうまくフェースが返せません。右手の動かし方を意識したら、そのあと両手で振っても、うまくフェースを返せました。
月刊ゴルフダイジェスト2022年4月号より
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