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【シャローアタックで飛距離アップ!】#4 「クラブは“押す”のではなく“引く”」自然とフェースがターンする

せっかくシャローなスウィングが手に入っても、インパクトでフェースが開いていたら元も子もない。体の回転に従って自然にフェースがターンしていくことが理想だが、竹本直哉プロによると「クラブを引く」意識を持つことが重要だという。その真意とは?

PHOTO/Yasuo Masuda、 BLUE SKY PHOTOS THANKS/アコーディア・ゴルフ技術研究所

解説/竹本直哉

たけもとなおや。1976年生まれ。和歌山県出身。カリフォルニア大学でゴルフを学んだアメリカ通。2007年、日本ツアーでシード権獲得。現在は東京・品川の「ユーワールド」でレッスン&クラブフィッティングを展開中

●CONTENTS●
#1 バックスウィングは「右向け右」
#2 ダウンで後ろの人に「おじぎ」す
#3 インパクトは「右に傾く」が正解
#4 クラブを引けばフェースは返る

クラブを“引く”と勝手につかまる

GD 立ちすぎ軌道のゴルファーは、インパクトでフェースが開きがちですよね。

竹本 シャローアタックが完成すると、勝手に球がつかまるようになるんですが、それには、クラブを“押す”から“引く”に変えなくてはいけません。

GD “押す”から“引く”?


竹本 そうです。ビクトール・ホブランのフォローを見てもわかるとおり、クラブは胸の正面にあってフェースはほぼスクエアのまま。手を使わずにフェースがターンしていますね。

GD 本当ですね。

竹本 ゴルファーが目指すべきフェースターンはこれです。下半身から動き出して、足、腰、胸、腕、手首と柔らかく動きが伝わって、クラブが最後に引っ張られる。すると、その間にフェースターンが勝手に起こります。逆に、グリップを硬く握って、クラブを押すように動かすと、手で返さなければフェースターンが起こらないんです。

クラブを“引く”とフェースは自然に返る

「手首を硬くして、クラブを押すように動かすと、フェースターンは起こらず、自分で手首を返すしかありません。手首を柔らかく使って、体全体の動きでクラブを引っ張っていくと、勝手にフェースがターンするんです」(竹本)

クラブを「押して」振ろうとすると、手を使ってフェースを返す動きになり、開いて当たったり、閉じすぎてしまったりというミスが出やすくなる

Drill 1
ハーフウェイダウンまでを繰り返して打つ

「ハーフウェイダウンまでの動きを2~3回、繰り返してからボールを打ちます。グリップエンドを引っ張るような感覚でクラブを振るのがコツ。素振りから始め、動きに慣れてきたらボールを打ちます」

Drill 2
トップでクラブを回す

「カウボーイが頭上で投げ縄を回すように、トップでクラブを右回しに回してからスウィングします。難度はさらにアップしますが、これができるようになると、クラブを引っ張る感覚がわかってきます」

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月15日号より