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【シャローアタックで飛距離アップ!】#1 「右向け、右」で理想のトップが手に入る

PGAツアーの飛ばし屋たちに多く見られる「シャローイング」と呼ばれる動き。我々アマチュアも取り入れてみたいところだが、一朝一夕に身につくものではない。そこで今回は、最新理論に詳しい竹本直哉プロに、シャローなクラブ使いを簡単に体感できる方法を教えてもらった。お手本は、注目の若手ビクトール・ホブラン。理想的なシャローアタックを身につけて、さらなる飛距離を手に入れよう!

PHOTO/Yasuo Masuda、Yasuhiro JJ Tanabe、Blue Sky Photos THANKS/アコーディア・ゴルフ技術研究所

ビクトール・ホブラン
1997年生まれ、ノルウェー出身。24歳にしてすでにPGAツアー3勝、世界ランク4位。超シャローなスウィングから300Yをゆうに超える飛距離を誇る若きホープ

解説/竹本直哉

たけもとなおや。1976年生まれ。和歌山県出身。カリフォルニア大学でゴルフを学んだアメリカ通。2007年、日本ツアーでシード権獲得。現在は東京・品川の「ユーワールド」でレッスン&クラブフィッティングを展開中

●CONTENTS●
#1 バックスウィングは「右向け右」
#2 ダウンで後ろの人に「おじぎ」す
#3 インパクトは「右に傾く」が正解
#4 クラブを引けばフェースは返る

シャローアタックとは……
クラブを寝かせて下ろす「シャローイング」によって、よりフラットな軌道でインパクトすること。アップライトすぎるインパクトよりもエネルギー伝達効率が高く、飛距離アップが望める

「シャローアタック」3つのメリット

【1】インサイドから打てる
ヘッドを外側から下ろしにくくなるため、インからボールをとらえやすく、ドローを打ちやすい
【2】エネルギー効率がいい

ヘッド軌道が緩やかになり、インパクトゾーンが長くなる。エネルギー効率もよくなり、飛ばせる
【3】スクエアに打てる

体の回転でシャローに打てると、フェースターンが自然に起こり、スクエアにヒットしやすくなる

バックスウィングで「右向け、右」

GD 多くのアマチュアは、アウトサイドイン軌道でクラブを下ろす“立ちすぎ軌道”の傾向がありますよね。そんなゴルファーは、どうすればシャローアタックをマスターできるんでしょうか?

竹本 まずは、トップの手の位置を変える必要があります。

GD 手の位置ですか……。

竹本 スライサーのほとんどは、トップで手が右耳の横にきています。人によっては、右目の斜め前ということも。

GD なるほど。その位置から切り返すと、当然、アウトサイドイン軌道になる、と。

竹本 そうです。シャローアタックは、インからボールをとらえるわけですから、クラブをインから下ろしやすい深い位置まで手を上げる必要があるわけです。

GD 深く回すコツは?

竹本 手でクラブを上げようとしないで、「右向け、右!」をするのがベストな方法です。イメージが湧きやすく、かつ誰でもいい動きができるようになるんですよ。

トップで手が「かかとの上」に
来るように回す

「クラブをシャローに下ろすには、トップの手の位置が重要です。後方から見て、かかとの真上の位置まで手を深く回すのが正解。感覚的には、後頭部の後ろにくる感じです。手が右耳の横にあるなら浅い証拠。そのまま切り返すと、外から鋭角にクラブが下りてしまいます」(竹本)

(左)手がかかとの上
インサイドからシャローにクラブを下ろせる
(右)手がつま先の上
そのまま切り返すと、外からクラブが下りてしまう

「右向け、右」なら自然と体が回る

「トップが浅い人は、クラブを手先で上げる傾向があります。どこをどう動かそうと考えるのではなく、『右向け、右!』をすると、肩も胸も腰も自然に回ります。このとき、体重は右のつま先側ではなく、正しくかかと側に乗っているはずです」

「4ステップ」で正しいトップの手の位置を覚える

「自分のトップの正しい手の位置がどこなのか、この方法で簡単に確認できます。ツアープロも、朝のスタート前、この方法で正しいトップの位置を確認していますよ」

>>ダウンスウィングのポイントは?

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月15日号より