【クラブが仕事をする打ち方】#4 トップアマ3人に聞いたクラブを生かす“ひと工夫”
効率よく飛距離を伸ばすためには、自分の力を使うことよりも、クラブにいかに仕事をさせるかが重要。最後は3人のトップアマに、クラブに仕事をさせるための工夫を聞いた。
PHOTO/Hiroaki Arihara、Shinji Osawa THANKS/龍ヶ崎CC、東堀切GC
●CONTENTS●
#1 クラブの力を最大限に利用する
#2 手首を柔らかく使うには?
#3 “奥田流”脱力の極意
#4 トップアマ3人のひと工夫
HC+3・豊島さんの場合
「D2以上にするとヘッドを感じやすい」
豊島豊さん(44歳・HC+3)
とよしまゆたか。中央学院大ゴルフ部で腕を磨き、社会人になり覚醒。昨年は3度目の日本ミッドアマ制覇
昨年の日本ミッドアマで自身3度目となる日本タイトルを手にした豊島豊さん。アマチュア界でも最近はパワーゴルフが主流のなか、体格的に小柄な部類に入る豊島さんが戦う術は、自身にとってちょっと重めに感じるクラブバランスが肝になっていると話す。
「ゴルフはクラブにしてもボールにしても自分でアレンジして使えるスポーツです。道具を使うというか、頼ることは大事なことだと考えています。良い意味でクラブに振られる感覚は大事にしていて、ゆっくりクラブを下ろすイメージは持っています。そのためにクラブバランスは、D2以上はほしいですね。私のスウィングはトップが小さく、バランスが軽いと打ちにいってしまうので、クラブが下りてきてくれる感覚がほしいんです。あとはフィニッシュでどこまで振るかを考えているだけです」
長さは45.5インチ
バランスはD2.8
●ヘッド/SIM MAX D
●シャフト/ツアーAD PT(6S)
46インチ以上を使用していたこともあるが、現在は45.5インチ。ただ、短くしてもヘッドが感じられるようにD2.8にしている
スウィングのポイント1
下半身をどっしりさせて振る
両ひざを少し外側に開くイメージにすることで体が左右にブレにくくなる。下半身が流れると体自体がブレてヘッドの重さを利用できなくなる
スウィングのポイント2
フィニッシュのイメージを忘れない
どこまで振りたいのか先にゴールを決めておくことでスウィングに余計な動きが入りにくくなる。インパクト重視だとバランスを崩しやすい
HC0・吹野さんの場合
「自分が小さく動くほどヘッドは走る」
吹野耕一さん(55歳・HC0)
ふきのこういち。サラリーマンでありながら日本シニアオープンなどに出場。舶用機器メーカーJRCS㈱勤務
「飛ばそうとすると、どうしても自分が頑張って振ろうとしていた」という吹野耕一さんは、あるとき発想を変えたらクラブが使えるようになったと言う。
「自分が大きく動くということは、無駄が多いということ。調子が悪くなって、無駄をひとつずつ排除していったら、スウィングがとてもシンプルになりました。さらに飛距離も伸びたんです。自分が頑張らなくてもクラブが頑張ってくれることに気づいたわけです。昔と今では発想が逆になりましたね」(吹野さん)
スウィングのポイント1
必要以上にクラブを上げない
「少しでも意識しないと自分が頑張り始めるので、自分の動きは最小限にとどめるように意識しています」
スウィングのポイント2
できるだけ静かに動き出す
「上手な人はテークバックは静か」という吹野さん。静かにスッと上げられると自分の力はそれほど入っていない証拠。そっと上げるイメージを持つ
HC+1 川崎さんの場合
「ヘッドが勝手に動く感覚をつかむ」
川﨑邦朗さん(49歳・HC+1)
かわさきくにお。いかにクラブに仕事をさせるかを考え続けているトップアマ。平均飛距離260ヤード
年齢が進むにつれ飛距離が落ち、どうすれば体に負担をかけずに飛ばせるのかを考えていた川崎邦朗さん。そこでたどり着いたのが2つの練習法だ。
「脱力が大事なのはもちろんです。それに加えて僕はヘッドの行きたい方向を邪魔しないことを心掛けました。そこでやったのがゴムティー練習とボール放し練習。ゴムティー練習はヘッドをゴムティーにかけ、体でクラブを上げていきます。ヘッドがゴムティーを追い越したときに、反動で勝手に上がるのでヘッドが自然に動く感覚をつかむには効果絶大です。体への負担が少なくなったと実感しています」
練習法1
ゴムティーにヘッドを引っかける
ヘッドをゴムティーに引っかけた状態でテークバックをスタート。腕でクラブを上げるのではなく、右わき腹をお尻側に引くように上げることで、ヘッドが体の動きにつられて“勝手に”動く感覚をつかむことができるという
練習法2
手に持ったボールを切り返しで放す
月刊ゴルフダイジェスト2022年4月号より