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【トップアマのスウィング改造実例集】#1「テークバックで“左ひざパカッ”! 強い捻転が手に入った」

昨年、44歳にして「日本ミッドアマ」を制した最強の社会人ゴルファー、豊島豊さん。スウィング中に「ある意識」を持つことで、捻転差が強くなり、よりキレのあるスウィングになったという。いったいどんなことを意識しているのか。詳しく聞いてみた。

PHOTO/Tsukasa Kobayashi THANKS/千葉CC梅郷C

豊島豊
とよしまゆたか。1977年生まれ。日本ミッドアマ3勝、関東ミッドアマ3勝、日本社会人ゴルフ選手権優勝など数々のタイトルを獲得するビジネスマンゴルファー

テークバックで
ひざを割るようにした

輝かしい実績を持つ豊島豊さんだが、トップからダウンスウィングへ切り返すときの“間”を作るため、スウィング
改造に着手した。それが、テークバックでの下半身、とくに左ひざの使い方だった。

「以前は、テークバックで左ひざを右サイドへ動かしながらスウィングしていました。それでも打ててはいましたが、もう少しスウィングリズムを良くしてダウンスウィングで懐を上手く作りたかったんです。上半身と下半身の捻転差がもう少しできるようにスウィング改造をしました。それが、テークバックで左ひざを“割る”動きでした。極端にいえば、テークバックで左ひざを目標方向へ動かす気持ちです」


この動きを取り入れてから、自然とトップで捻転差を作りやすくなったという。

「以前と比べ、緩みのないトップが作れたことで、インパクトでの力強さや、スウィングのキレが出てきました」

Before
左ひざが右に流れていた

以前は、テークバックで左ひざが右足側へ寄り、ややニーアクションが大きいスウィングだった。しなやかなスウィングではあったが、上半身と下半身の捻転差が少なく、力強さは少なかった

After
テークバックで左ひざを目標方向へ

テークバックで左ひざを外側へ広げる“割る”動きを取り入れたことで、上半身と下半身の捻転差が強いトップへ変わり、力強くキレのあるスウィングになってきた

「トップで体が回りすぎなくなりました」

以前は下半身の動きにつられて上半身が回りすぎてしまい、胸が飛球線後方を向くほどだった。下半身が流れるのを抑えたことで、上下の捻転差が強く作れるようになり、以前よりコンパクトで締まりのあるトップに変わった

体重移動のイメージは左から右!?

左ひざを“割る”動きを取り入れたことで、上半身と下半身の捻転差が強くなり、切り返しでの“間”が作りやすくなったという豊島さん。体重移動にも変化が生じたという。

「通常はトップで右サイド、フォローにかけて左サイドへ体重移動すると思いますが、僕の場合、あくまでも自分の感覚的なイメージですが、トップで左、フォローで右に体重移動して振っています。この意識を持つことで上半身と下半身の捻転差が意識しやすくなり、気持ちよく振り抜けるのでボールを高く上げやすくなりました。強い捻転差を生み出すための、自分のなかのイメージの話ではありますが、自分にはマッチした動きだと思っています」

Before
捻転差が小さくトップで上体が起きやすかった

トップで右足へ体重移動することを意識していたときは、体ごと右に回転してしまい、前傾がやや起きやすい動きになっていた

After
「トップで左」を意識で捻転が強くなった

テークバックで左ひざを目標方向へ動かす“割る”イメージを入れることで、以前よりトップで左足体重気味になり、インパクトからフォローにかけては逆に右足体重のイメージになったという

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月22日号より