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【読者記者】No.1761 「クラブが外から下りて球がつかまらない。どうすればインから下ろせますか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「クラブがどうしてもアウトから下りてきてしまう」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/グリーンパークゴルフセンター

読者記者No.1761 中村勉さん

●74歳 ●介助員 ●ゴルフ歴/13年 ●ベストスコア/94 ●平均スコア/98 ●175㎝・68㎏ ●ドライバー飛距離/190ヤード

先生/上野雄太

84年生まれ、東京都出身。成蹊大ゴルフ部を経て、ゴルフ留学。2010年、プロ入会。「週1レッスン+週1自主練」で上達する、効率指導を目指す。グリーンパークゴルフセンター所属

中村さんのお悩み
「インサイドからクラブを下ろせない」


ボールがつかまらないことが多いのでもう少しクラブをインサイドから下ろそうとずっと練習しているんですがうまくいきません。どうしたら正しい軌道で下ろせますか?


トップで手が高いところに上がっていて、軌道がややアップライトなのがわかる。この位置からだと、手をかなり背中側に下げないとインからは下ろせない

中村 もっとインから下ろせるといいんですが……。

上野 男性アマチュアのほぼ9割は、上げた軌道よりもアウトからクラブが下りるので、全体としてアウト‐インのカット軌道になっています。これは、手の力が強いからで、腕力が弱い女性の場合は、意外とインから下ろせる人も多いんです。

中村 確かに、腕の力みはなかなか抜けないですね。

上野 なので、無理にインから下ろそうと頑張るよりも、仮にアウトから下りても、「アウトすぎない」軌道になるように、トップを調整するほうが現実的です。中村さんは、トップで手をかなり高く上げていて、軌道がアップライトですが、それだと少しでもアウトから下りると、完全にアウト‐インになってしまいます。最初にもっとフラットな位置にクラブを上げると、上げた軌道より少し外から下りても、ほぼオンプレーンになるので、結果的に「インから下ろす」のと同じ形になるんです。

<問題点>
スウィング軌道がアップライトすぎる

最初に手を高く上げてしまうと、手が下がり切らないことが多く、インから下ろそうとするとヘッドだけが落ちやすい

記者「どうしても上げた軌道より外から下りてしまいます」
プロ「最初にフラットに上げるとプレーンに乗りやすいです」

アマチュアの場合、テークバックの軌道よりもインから下ろせる人はかなり少ない。したがって、よりフラットに上げるほうが、仮に外から下りたとしてもオンプレーンに近づく可能性が高い

フラットなトップを意識したら
ダウンスウィングがオンプレーンに近づいた!

トップでは左腕が首よりも下にあるというのが、フラットトップの目安。この位置は、そもそも正しいプレーンよりフラットなので、上げた軌道より外から下ろしてしまったとしても、それで結局、「オンプレーン」になる

【フラットトップの作り方】
左手1本で上げて右手を合わせる

左手1本だとクラブが重いので、アップライトな位置には上げづらい。左手で上げた位置に右手を合わせると、適度にフラットなトップになる

Point
首の周りにクラブ軌道を意識する

ダウンスウィングで最終的にクラブを下ろしていくべき軌道を、首の周りにイメージする。トップはそれより低く上げる

Check
軌道がフラットなほどインから振りやすくなる

フラット軌道はそもそもイン‐インの要素が強い(写真左)。アップライト軌道なほど、アウトから下ろす弊害が大きくなる(写真右)

<取材後記>
ボールは確かにつかまる

アウトから下ろしてしまうクセが直ったわけではないのに、オンプレーンにクラブが下りるというのは、不思議な感覚ですが、取材後は確かにつかまりがよくなりました。

月刊ゴルフダイジェスト2022年3月号より