使うのはティーペグとボールの空き箱だけ! プロもやっている効果てきめんパット練習法
パットが上手くなりたいけど、上達するにはどんな練習が効果的? そこで今回は、週刊ゴルフダイジェスト2月8日号「パット練・オブ・ザ・イヤー」の中から、プロもやっている簡単かつ効果的なパッティング練習法をピックアップ。さっそく取り入れてみよう!
PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki、KJR TEXT/Daisei Sugawara THANKS/千葉CC川間コース
解説/橋本真和
「エンジョイゴルフ&スポーツジャパン」のスタッフにして、日本では珍しいパッティング専門コーチ。膨大な解析データをもとに、プロアマ問わずコーチングを行っている
松山英樹もやっている「ティーペグ練」
ティーペグを使う練習はポピュラーだが、ティーを刺す場所によって、意味合いが変わる。
「松山プロがよくやるように、ヘッドがぎりぎり通り抜ける幅に2本、ティーを刺して打つと、自分がトウヒットしやすいのか(ヒール側がティーに当たる)、ヒールヒットしやすいのか(トウ側がティーに当たる)のかがわかります。また、タイガー(ウッズ)がやっていた、ヘッドより狭い幅に2本刺して打つ練習は、仮にフェースが開くと、ヒール側が先に当たるので、インパクトがスクエアかどうかがわかる。出球の方向は9割以上、フェースの向きで決まるので、これは大事な練習です」(橋本)
【ティーを使ったオススメ練1】
インパクトと出球を4本のティーで管理
ヘッドの通り道に加え、ボールの打ち出し方向にもティーを設置し、インパクトと出球の精度を高めていく
【ティーを使ったオススメ練2】
ボール後方にティーを置く
ヘッドを引きずるように低く上げていくと、アークが右にズレ、ボールよりも手前で最下点を迎えがちになる。ティーを後方に置くことで、自然な振り子軌道でヘッドを上げていく感覚をつかむことができる
【ティーを使ったオススメ練3】
軌道のクセを矯正
「ボールの空き箱」を利用
ストローク中は、インパクトゾーンでフェースが常にスクエアな状態で動くわけではなく、ゆるやかなイン・トゥ・インの軌道に合わせてわずかに開閉するのが自然。しかしストローク中、シャフトをねじる動きが入ると、フェースは必要以上に開閉してしまう。そこで橋本コーチがオススメするのが、「ボールの空き箱」を利用した練習法。やり方はカンタンで、シャフトにボールの空き箱を固定し、ストロークするだけ。
「箱の面の見え方が変わらないようにして打つことで、シャフトをねじらないストロークの感覚がつかめます。シャフトをねじらなくてもストロークの円弧に応じて、フェースが自然に開閉するのもわかるはず」(橋本)
実はこの練習、元々はアプローチ用だったのだが、パットでも効果絶大なことを、橋本が発見したのだという。
【POINT】
自分から見て箱の見え方が変わらなければOK
軌道のズレでも箱の見え方は変わる
シャフトをねじるだけでなく、ヘッドが極端にアウトに上がったりしても箱の面の見え方は変わる
セッティングはカンタン!
ボールの空き箱をシャフトに通し、箱の面をスクエアにセットしたら、中にボールを入れて固定。箱が一度でへたってしまうのが難点だが、スポンジボールのようなものがあれば繰り返し使える
週刊ゴルフダイジェスト2022年2月8日号より