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【読者記者】No.1760「ドライバーがスライス気味で、たまにトップのミスが出てしまいます」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーで球がつかまらない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/広尾ゴルフインパクト

読者記者No.1760 竹前貴子さん

●43歳 ●自営業 ●ゴルフ歴/10年 ●ベストスコア/78(赤ティー) ●平均スコア/90 ●153㎝ ●ドライバー飛距離/230ヤード

先生/兼濱開人

かねはま・かいと。90年生まれ、沖縄県出身。解剖学や運動生理学に関する豊富な知識を生かし、生涯スポーツとして「カッコよく」続けるための指導を目指す。「広尾ゴルフインパクト」インストラクター

竹前さんのお悩み
「ドライバーがつかまらずトップ気味に当たる」


ドライバーで少しだけスライスが出るのと、時々トップしてしまうのが悩みです。もっときちんと芯に当てられれば今より飛距離が出て楽だと思うんですが……。


野球のバッティングでいう、「大根切り」に近い振り方。クラブ軌道がややスティープ(鋭角)すぎて、ヘッドがアウトから入っている

竹前 ドライバーで、もう少ししっかり球をつかまえたいんです。

兼濱 ダウンスウィングの軌道が少し鋭角すぎます。切り返しでもう少しクラブを寝かせてゆるやかな軌道で下ろすと、イン‐アウトに当てられて、球がつかまります。ボール右側の奥と、左側の手前に何か障害物になるものを置いて、イン‐アウトの軌道を目でイメージできるようにして振ると、ゆるやかな軌道で振りやすくなります。

竹前 感覚が全然、違います。

兼濱 それと、切り返しでグリップエンドをボールに向かって下ろすんじゃなくて、一旦、飛球線後方に引くイメージを持つと、ゆるやかな軌道で下ろしやすくなるんです。

竹前 
なるほど。これだと、タメも深くなる感じがしますね。

兼濱
 あとは、もう少しだけ頭を残して振れるといいですね。フィニッシュからすぐにスウィングを逆戻しする素振りをすると、頭が突っ込みづらくなりますよ。

<問題点>
下ろす軌道が鋭角すぎる

切り返し直後に右肩が出て、シャフトが必要以上に立ってしまう

記者「ドライバーもヘッドを上から入れています」
プロ「もう少し寝かせて下ろすとつかまります」

ダウンブローに振るほど、ヘッド軌道はアウト‐インになりやすく、ゆるやかに振るほどイン‐アウトになりやすい。つまり、イン‐アウトのインパクトゾーンを意識して振ると、自然にゆるやかな軌道で下ろせるようになる。ボールの前後に障害物を置いて振るのも効果的(写真)

Point
グリップエンドを飛球線後方に押しながら切り返す

グリップエンドを真後ろに動かすことで、タメがほどけづらくなる、アークが大きくなる、といった副次的効果も期待できる

Drill 1
ゆるやかな軌道を体感する

トップから、手をボールの方向に真っすぐ下ろしてしまうと、シャフトが立って鋭角な軌道になる。手元を一旦、飛球線後方に動かすイメージがあると、シャフトを寝かせたまま切り返すことができ、ゆるやかな軌道で下ろせる

Drill 2
フィニッシュからすぐ左打ちで振る

フィニッシュからすぐに巻き戻して、左打ちをするように反対側に振る。その際頭が突っ込んでいると逆方向に振りにくい

<取材後記>
ヘッドスピードも上がった気がします
「ゆるやかな軌道」というのは意識したことがなかったですが、やってみると確かにつかまりがよくなります。それと、強く振っていないのに、前より速く振れる感じがしました。

月刊ゴルフダイジェスト2022年2月号より