【ゴルフジム】「ドライバーの球が高く当たりが弱々しい。どうすれば強い球が打てますか?」
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「球が高くて弱い」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/リバーサイドゴルフ練習場
教える人/後藤晋
ごとうしん。75年生まれ、東京都出身。日体大荏原高校ゴルフ部を経て、06年、ティーチングプロA級を取得。体への負担が少なく、ケガをしない、バランスのいいスウィングを指導。リバーサイドゴルフ(埼玉県熊谷市)所属
<今週のお悩み>
「真っすぐ飛んだときの球が
高くて弱いんです」
●矢部 修さん(56歳/身長176cm/ゴルフ歴7年/ベストスコア78/HC11)
テークバックで右ひじを大きく背中側に引いているため、その反動でダウンスウィングではクラブがアウトサイドから下りてくる。体が強い横回転のため、引っかけないように手を「振らない」スウィングになっている
矢部 初心者のころの大きいスライスはもう出ないんですが、まだつかまりきっていないところはあります。思い切ってつかまえると左に飛んで、調節して真っすぐ飛ばそうとすると、高くて弱々しい球になります。
後藤 まず、トップの右ひじの位置がよくないですね。右肩を基準にして、右ひじはそれより前(胸側)にないと、「外れている」状態になります。矢部さんの場合は、かなり後ろ(背中側)にあります。
矢部 確かに、そうですね。
後藤 右ひじが外れたまま下ろそうとすると、超インサイドアウトになって、フェースを閉じられないですから、どこかで手(ひじ)を前に出すしかない。そのときにアウト-インになって、球がつかまらないんです。
手が体の正面から外れすぎています
矢部 どうしたらひじが外れなくなりますか。
後藤 右手1本でテークバックして、トップでヘッドを自由にぐるぐる回せるポジションを探してください。ストレスなく回せる場所が見つかったら、そこに左手を合わせます。それが、正しいトップの手の位置です。
矢部 今までより、かなり高くなって、なおかつ体の前側になりました。
後藤 その位置からなら、体を回転するだけで、クラブをプレーン上に下ろせるので、自然なフェースターンでボールをつかまえられるようになります。それと、手を体の正面から外さないためには、アドレスで左腕を左胸の上に乗せるようにして、左わきを締めておくことも大事です。
これで解決!
「クラブをスムーズに下ろせる
トップの形を見つけよう」
【正しいトップ位置の見つけ方】
Point 1
トップでの右ひじは必ず右肩より前
Point 2
左腕を左胸の上に乗せて構える
週刊ゴルフダイジェスト2021年12月28日号より