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【ゴルフジム】「100ヤード以内の距離感が合わない。どうしたら上手く距離をコントロールできますか?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「コースで左右のミスが出る」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/リバーサイドゴルフ練習場

教える人/高橋正博

たかはしまさひろ。63年生まれ、山口県出身。日本大学ゴルフ部を経て、90年プロ入会。男子ツアーに参戦。ティーチングプロA級保持。ひとりひとりのレベルと目標に合わせた指導が人気。リバーサイドゴルフ(埼玉県熊谷市)所属

<今週のお悩み>
「100ヤード以内の距離感がうまく合いません」

●山本泰弘(51歳/身長178cm/ゴルフ歴25年/ベストスコア71/HC10)
テークバックで、体の回転に対して手の運動量が大きいため、ダウンスウィングも手の動きが主体になってしまっている。フルショットは手の動き主体で打てるが、微妙な距離の打ち分けは体の動きでスピードをコントロールしないと難しい

山本 100ヤードくらいの距離が打つたびにバラバラになってしまいます。

高橋 入射角が急すぎるのと、インパクトでバチンと強く打ちすぎているのがよくないですね。ロフトの大きいクラブを上から打ちすぎると、打つたびに打点がバラついて、スピン量が安定しないんです。

山本 だから同じ強さで打ったつもりでも、飛距離が変わってしまうんですね。

高橋 そういうことです。ウェッジのコントロールショットなら、もっとゆるやかな入射角で、ロフト通りにボールを運ぶようなイメージが必要で、そのためには手を使いすぎないことが大事です。山本さんは、テークバックで胸(肩)があまり回っていないので、どうしても手で上げやすくなっています。手で上げたものは、手で下ろしてしまうので、入射角が急になるんです。

トップまでに手を使いすぎています

山本 なるほど。もっと体を回さなきゃダメなのか。

高橋 クラブを両肩に担いで、体を回してみてください。最低90度、できれば100度くらい肩が回るのが理想です。トップまで回したところで、左肩よりも左にボールがくるように意識して回してみましょう。

山本 かなりキツイ!

高橋 手はゆっくり動かすとぶれますから、どうしても速く振りたくなる。バチンと打ってしまうのはそのせいです。体の回転はスピードを落としてもぶれにくいですから、最初にできるだけ体を回しておけば、ゆっくり振れて、距離をコントロールしやすいんです。

これで解決!
「体の回転をしっかり使って
 スピードをコントロールしよう」

Drill 1
ヘッドカバーを両わきに挟んで打つ

手を主体に振ると、インパクトが強くなりがち。両わきにヘッドカバーを挟み、フットワークを使ってリズムを作りながら、30ヤードくらいの距離を打つと、手を使わずに体の回転で打つ感覚がつかめる

Drill 2
フルショットの振り幅でゆっくり振る

手をゆっくり振るより、体の回転速度を落とすほうが簡単。振り幅を小さくせずに、ゆっくり振って飛距離を落とす練習をすると、コントロールショットのコツがわかってくる

Point 1
ボールを追い越すまで左肩を回す

両肩にクラブを担ぎ上体を回す。左肩がボールを追い越すくらい(100度程度)体を回せるのが理想。体を回すほど、それに反比例して手を使わずに振れるようになる

Point 2
フォロー側もしっかり体を回す

ダウンスウィングに入ったら、フォロー側まで体を止めずに回し続ける。体を止めてしまうと、インパクトが強くなって、距離感が合わなくなる

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月21日号より