【読者記者】「アイアンがダフリやトップばかりで全然芯に当たらないんです」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンが芯に当たらない」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ウェルグラスゴルフピア(東京都町田市)
読者記者No.1748 角能正章さん
●63歳 ●ゴルフ歴/20年 ●ベストスコア/89 ●平均スコア/100 ●174㎝・72㎏ ●ドライバー飛距離/250ヤード
先生/横山健司
71年生まれ、東京都出身。04年、JPGA・A級ティーチングプロ資格取得。ヨコヤマ・ゴルフスクールを主宰し、都内を中心に多くのアマチュアゴルファーを指導。参松ゴルフ㈱所属
角能さんのお悩み
「アイアンが芯に当たらない」
アイアンで芯を食ったナイスショットは1ラウンドで1〜2回、あるかないか。ほとんどがダフリやトップで、全然芯に当たらないんです
右手を主体にクラブを振り下ろしているので、インパクトで左ひじが浮いている(4コマ目)。また、右肩が下がっているのも、右手を使いすぎている証拠
角能 アイアンがダフリ、トップで、なかなか芯に当たりません。
横山 明らかに、右手を強く使いすぎていますね。インパクトで右肩が下がりすぎるのは、右手が強い人の特徴です。右肩を下げて、右手で下からクラブを入れるので、ダフりやすいし、振り遅れます。
角能 右手は確かに、強く使っている自覚はあります。
横山 クラブは、左手を支点にして、右手で車の「ワイパー」みたいに動かすのがいいんです。いわゆる「右手が上」の状態ですね。それにはまず、両手のグリップをできるだけ詰めて握ることが大事です。左右の手の間隔が離れるほど、右手だけで振れるようになっちゃいますから。それと、左手はグリップを上からしっかり押さえる感覚が必要です。ハーフウェイダウンの形で、ヘッドを下向きに押されたとき、右手を支点に左手を押し下げて、ヘッドが落ちないように支えるイメージですね。これができると、「右手が上」の状態で振りやすくなります。
<問題点>
右手を強く使いすぎる
記者「強く打つと必ずダフります」
プロ「右肩を下げずに回ればダフりづらくなります」
Point 1
クラブを「ワイパー」のように動かすイメージ
Point 2
ハーフウェイダウンでは左手を下向きに押し込む
ハーフウェイダウンでクラブを上から押さえつけられた場合、同じ力で左手を押し下げないとヘッドが落ちる。左手はずっと下向きに圧力をかけ続けながらインパクトを迎える
Drill 1
両手の間隔を詰めて握る
練習では、あえてインターロッキングで手の間隔を詰めると、右手だけで振れなくなり、左右の力のバランスがよくなる
Drill 2
左手を開いた状態で振る
<取材後記>
ヘッドが直線的に下りるようになった
今までは、インパクトでボールをすくい上げるような感覚があったのですが、左手をしっかり押し下げたら、ヘッドが上から直線的にボールに当たるような感覚に変わりました。
月刊ゴルフダイジェスト2021年11月号より