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【ゴルフジム】「アイアンでフックが出る。それを嫌がると右プッシュ…」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンが左右にブレる」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)東京校

教える人/岡本和也

おかもとかずや。78年生まれ。03年から江連忠に師事。TPI公認インストラクター。対面でのレッスンが「わかりやすい」と、アマチュアだけでなくプロからも定評がある。また、クラブセッティングにも精通

<今週のお悩み>
「アイアンの球が左右にブレやすいです」

●松本龍夫さん(58歳/身長173cm/ゴルフ歴30年/ベストスコア88/平均スコア97)
トップでフェースが空を向いていて、シャットになっている(2コマ目)。トップがシャットの人は、ダスティン・ジョンソンのように積極的に腰を切っていく動作が必要になるが、それがうまくできていないため、このままだと引っかけやすい

松本 アイアンがブレやすくて……。引っかけやフックが多いんですが、それを気にしすぎると、右に真っすぐプッシュします。

岡本 松本さんは、トップがシャットなので、もっと積極的に体の左サイドを「いなして」やらないと、インパクトでフェースがかぶります。ダスティン・ジョンソンも松本さんと同じく、トップがシャットですけど、左腰を思い切り回して、ハンドファーストを強めることで、スクエアにインパクトしているじゃないですか。あの左サイドの動きが必要なんです。

左腰が回らずにスライドしています

松本 左腰を回すのが、苦手なんですよね。

岡本 ダウンスウィングで腰が前に出たり、目標方向にスライドしすぎたりすると、腰を回転しづらくなります。切り返し以降は、上体の前傾をキープしたまま、腰だけを回していけると最高ですが、けっこう難しいので、まずはテークバックで骨盤を傾けたまま回すことを意識してみてください。ダウンスウィングは、テークバックの動きを反対回しにするイメージで回すと、意外と簡単に回せます。

松本 骨盤を意識してテークバックすると、今まで、自分が思っているほどは腰を回せていなかったことがわかりますね。最初から腰を意識するから、切り返し以降も意識しやすいです。

岡本 左サイドがうまく「いなせる」と、手を返さずに、ヘッドを左に振っていけます。ヘッドをしっかり走らせつつ、ボールがつかまりすぎないんです。

これで解決!
「左腰をしっかり切って
思い切って左に振り抜こう」

Point 1
腰を切ってヘッドを左に振る

左へのミスが出る人は、左に振るのが怖くなり、そのせいでますます腰が止まってしまう。逆にしっかり腰を回すと、フェースは遅れて開くので、左に振っても引っかけづらい

Point 2
トップでフェースをスクエアにする

トップでフェースを閉じることは、必ずしも悪い動きではないが、左へのミスが多発する場合は、左手首の掌屈の度合いを抑えて、フェースをややスクエアに戻すほうがいい

Point 3
フォローでは手を返さない

インパクトで左手首は手のひら側、右手首は甲側に折れるが、フォローはその形のまま押し出していけばいい(写真左)。右を上にして返すと、フェースがかぶってしまう(写真右)

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月28日号より