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【ゴルフの急所】Vol.8 緊張した場面ほど右手が強くなりやすい

PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/六甲国際GC

30歳からゴルフを始め、トップアマとして活躍したのち、49歳でプロ転向。会社経営の傍ら、2020年には日本シニアオープンを制するまでに至った異色プロ・寺西明が、自身が考える「ゴルフの急所」について、読者からの疑問に答える形で解説していく。


30ヤード以内のアプローチが苦手です。練習場では普通に打てるのですが、コースに出るとザックリやトップが怖くなります。どうしたらよいでしょう?(大阪府・菊田幸雄さん・53歳)


器用な右手を抑え
左サイドと下半身でスウィング

これはプロもアマチュアも同じなのですが、アプローチでミスをしている人を見ると、全員右手が強いことがわかります。

右利きの場合、どうしても器用な右手を強く使いがち。しかし、右手で打ちにいけば、クラブ(右手首の角度)をリリースする動きにつながり、ザックリが出やすくなります。逆に、それを怖がるとクラブが下りて来なくなってトップになる、というわけです。

本番でミスが増えるのは、緊張した場面ほど、右手が強くなりやすいからです。器用な右手は心と直結しています。だから、緊張するとプロでさえ右手が強くなってミスが出やすくなるのです。

ただし、右手を使いたくないからといって、右手を固めてはいけません。右手に力を入れると、距離感もフィーリングも、何もかもが失われてしまうからです。

大事なのは左サイドでスウィングすること、下半身でスウィングすることです。これができれば、右手の使いすぎは抑えられ、ボールを正確にとらえられるだけでなく、多少ダフってもソールが滑ってくれるので、大きなミスは出にくくなるでしょう。

この感覚を身につけるには、トップで止まった状態から打つドリルがおすすめ。手先でクラブを下ろすのではなく、トップの状態を保ったまま左足に踏み込み、腰の回転で打つのがポイントです。

ちなみに、ボクは通常のピッチ&ランでは腰を水平に回していますが、高い球のときは、左股関節を切り上げるように腰を斜め上に回転させ、低い球のときは、左腰を低く抑え込むように腰を斜め下に回転させています。

また、ボクは丹田(へその少し下)を意識して腰を回していますが、人によっては左股関節や右股関節、左のお尻や右のお尻を動かす意識のほうが上手くいくこともあります。

腰のどこを意識して、腰をどう回すかは、プロでも人それぞれで感覚が違います。ですから、いろいろ試して、ボールに正確にコンタクトできる、自分だけの動きと感覚を見つけてください。

Point 1
右手の角度を保ったままインパクト

右手を強く使うと、ダウンで右手首の角度がリリースされ、ザックリが出やすくなる。このリリースする動きを防ぐためには、左サイド&下半身でスウィングして、トップでできた右手首の角度を保ったままインパクトすることが大切。

右手を固めて手首の角度を保とうとするのではなく、左サイド&下半身でスウィングすることで、自然に右手首の角度が保たれるようにしたい

ダウンスウィングで右手首の角度がリリースされると、ヘッドがボールの手前に落ちてしまう。だからザックリのミスが出やすくなるのだ

Point 2
目線と腰の使い方で球の高さを調整

「ボクは、打ちたい球の高さによって、目線と腰の使い方を変えています。でも、それはあくまでボクのやり方であって、すべての人の正解ではありません。大切なのは、自分に合った感覚と動きを見つけること。だから、練習ではいろいろ試して、自分が気持ちよく打てる動き、感覚を探ってほしいのです」

Drill
トップで止まった状態から打つ

左サイド&下半身で打つ感覚を身につけるには、トップで止まった状態から打つドリルがおすすめ。手先でクラブを動かすのではなく、体重移動と腰の回転で打つのがポイント。「手でクラブを動かさなくても、トップの状態から腰を回転させていけば自然に当たる」という感覚をつかみたい

月刊ゴルフダイジェスト2021年10月号より

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