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遊ぶつもりでやってみて! Vol.14 距離を打ち分ける技術がアップ『8Iで100Y』練

四国イチのゴルフ一家“二宮家”の長男・二宮慎堂さんが、遊ぶように上達してきた独自のゴルフ観を語る。

【全員がチャンピン! 二宮家】
父(英二) 90・95年四国アマ優勝。61 歳、HC0、練習場経営
母(薫) 94~97・01・03年四国女子アマ優勝。HC2、主婦
ボク(慎堂) 四国アマ優勝2回。09・15~17年愛媛アマ優勝。37歳、HC+3
妹(歌奈子) 07年四国女子アマ優勝。HC5

大きめ番手で距離を落とす練習をやってみよう

うちの練習場にはショートコースがついている。親父はよくそこで、お客さんとラウンドを楽しんでいる。ボクもときどき、仲間に入れてもらうと、攻め方など、親父から学ぶことも多い。

例えば、ピンが2段グリーンの上に切ってあり、距離がちょう120Yだった場合……皆さんはどう攻めるだろうか? おそらく、PWのフルショットが120Yの人なら、迷わずPWを選択するだろう。

しかし、親父の答えは違う。あえて9番を持ち、122Yを狙うのだ。理由はPWできっちり120Yを打つと、バックスピンで戻りショートする。かといって、9番で普通に打つとオーバーする。ならば、9番で122Y打つのが最善、というわけだ。

もちろん、2Yきっちり打ち分けられるわけではない。ちょっとした加減で123Y、124Yになることもある。だとしても、グリーンオーバーするほどのミスにはならない。また、PWよりも軽めに振るので、バックスピンもかかりにくい。

従って2段グリーンの下に落ちることもない。確かに、親父は“アイアンマン”の異名を持つほどアイアンがうまい。だからといって、特別なことをしているわけではない。全国大会に出場経験のあるゴルファーで、残りヤードに対し、フルショットのクラブを選択する人はまずいないといっていい。もちろん、ボクも。

フルショットの距離よりも、10Y、20Y落として打つ練習をしておくと本番でも役に立つ

そんなこと言われても、アベレージゴルファーに2Yの打ち分けなんて無理、と諦めるのはもったいない。2Yはあくまで例え。重要なのは、番手を上げて軽く打つことができるかどうかだ。

7Iのフルショットが150Yの場合、残り150Yで7Iを持ったらミスが許されない。でも、6Iや5UTで軽く打つことができれば、少々ミスしても、アゲインストでも、グリーンに乗る可能性はある。この差はデカイ。

そんなことわかってるという人も多いだろう。しかし、実際はフルショットの練習しかしていない人がほとんどだ。それだとコースで成功させられる確率は非常に低い。そこで、やってみてほしいのが100YをAWではなく8Iで打つ練習だ。大きい番手で距離を落とすにはどうすればいいか?  

答えは簡単。ヘッドスピードを落とせばいい。といっても、力を抜くわけではない。インパクトはあくまでしっかりが基本だ。ボクはスウィングをコンパクトにし、ヘッドの最下点ちょい手前で当てるイメージで打っている。

ロフトが立ち気味でインパクトするので、低いライナー性の球筋となる。逆のアプローチでもいい。長いクラブで低い球を打つ練習をすれば、おのずとスウィングも構築されるだろう。最初はボクもうまくいかなかった。

でも今では、100Yの看板があったら『8Iで看板のすぐ後ろ』とか『9Iで看板の2Y手前』とか、番手ごとにマニアックな狙いを定め、まさに遊び感覚で楽しんでいる。

※アマチュアに方にはボランティアとしてご協力いただいております