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【動画あり】本当に飛ばせるのは“1プレーン”<後編>ヘッドの通り道を全力で意識しよう

TEXT/Kosuke Suzuki PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/平川CC

前編では“1プレーン”のスウィングがなぜ理想的なのかを浦大輔プロに語ってもらった。後編では、1プレーンを身につけるうえで注意すべきポイントと練習法を教えてもらおう。

>>前編はこちら

ヘッドの通り道強烈に意識する

ここからは、実際に1プレーンでスウィングするにはどうすればいいのかを説明していきます。

みなさんに最初に考えてほしいのは、「ヘッドの通り道を強く意識してスウィングしたことがありますか?」ということ。ポイントは“クラブの軌道”ではなく、“ヘッドの通り道”である点と、なんとなくではなく“強烈に”意識しているかどうかという点です。

おそらくほとんどの人が、そういう経験はないはずです。しかしそれでは1プレーンのスウィングを目指すことは到底できません。ゴルフクラブは長いシャフトの先端にヘッドがついている道具です。ヘッドだけを持って振るなら誰でもヘッドを意識できますが、45インチ前後のドライバーのグリップを握って振ると、この意識がきれいさっぱり消えてしまう。ここにむずかしさがあります。

ヘッドの通り道を強烈に意識するには、上の写真のような長いリボンをシャフトの先につけてスウィングするのがとても効果的です。ヘッドの軌跡がリボンの帯となって残像のように残り、視覚的にとらえやすいんです。

このリボンが、バックスウィングとダウンスウィングで同じ道を通るようにスウィングする。最初はゆっくり連続で。それができたらダウンスウィングでリボンをしっかり加速させて振り抜いてください。行きと帰りの軌道が同じなら、切り返しの直後に「パン!」と破裂音が出ます。リボンで1プレーン軌道とヘッドへの意識が高まったら、実際にクラブを持って振ってみましょう。最初とは違う感覚になるはずです。

リボン振りのポイント

バックスウィングとダウンスウィングで
リボンが同じ軌道を描くようにする

<STEP 1>音が出ないようにゆっくり振る

まずはゆっくりと連続素振り。バックスウィングもダウンスウィングも同じスピードで、トップや切り返しで止めずにキレイな円を描くように振る

<STEP 2> 切り返しで「パン!」と大きな音を出す

ゆっくり振って1プレーンで振れるようになったら、通常のスウィングのようにダウンスウィングを加速させる。切り返し直後にリボンから「パン!」と音が出ればOK

グリップは常にしっかり握っておく

1プレーン軌道でスウィングするためにとくに重要なのがグリップです。ヘッドの位置を管理しゆがみのない1プレーンを維持するには、スウィング中にグリップの握りの強さが変わるのは絶対にダメ。グリッププレッシャーが強くなっても弱くなっても、ヘッドは暴れ、軌道はゆがみます。

スウィング中、グリッププレッシャーがいちばん変わりやすいのは始動の直後。コッキングや軌道などを意識すると力みやすい。また、当てたいという意識が強いと切り返しの瞬間に力みやすく、カット軌道になりやすい。目をつぶってグリッププレッシャーに意識を集中して素振りをしてみると、どのタイミングで力が入っているかが分かりやすい

それを防ぐためには、グリップは強く、しっかりと握ることが大事。ゆるいと、どうしてもスウィング中に握りの強さが変わりやすいんです。私は常日ごろ「グリップは強く握れ」と言っています。これはクラブを速く振り、そしてインパクトの衝撃を受け止めるための必須条件ですが、それと同時に1プレーン軌道を維持するうえでも重要なんです。

握り方にもポイントがあります。それはフィンガーグリップでつまむように握ること。しかも左の親指を極力つめてショートサムで握ってください。そうすると自然とグリップの圧は強くなるはずです。

ショートサムで握ると、手がロックされてグラつかなくなり、力まなくてもグリップを強くホールドできるようになります。「グリップには力を入れない」と言うプロもいますが、実は多くがこのような握り方をしていて、本人は強く握っている意識はなくても、クラブはしっかりと強くホールドできているのです。

そして左手は強く体に引きつけ、右手は親指と人差し指でつまんで内側にねじるようにテンションをかけます。この力感と力のかけ方が、スウィング中のグリッププレッシャーを維持するコツなんです。

力まなくても強く握れる
ショートサム&フィンガーグリップ

左手の4本の指にグリップを引っかけるように、フィンガーで浅く握るほうがグリップを強くホールドできる

POINT 1
左親指の付け根を密着させない

左親指の腹がグリップに密着するロングサムになると、パームグリップになってしまいクラブをホールドしにくい

POINT 2
左右の手の重ね方は浅めに

オーバーラッピングやインターロッキングする際に右手を深く重ねすぎると実質的にパームになってしまうので注意

左手で引っ張り
右手はつまんでねじる

スウィング中に握りの強さを維持するには、左右の手でグリップに別方向のテンションをかけ続け、力の均衡状態を作るのがポイント。左手は親指をつめたショートサムのフィンガーグリップで握り、小指側の3本を強く握って、グリップエンドを体に引きつけるようなテンションをかける。右手もフィンガー、とくに人差し指と親指でグリップをつまむように握る。この2本で雑巾を絞るように内側にねじり込むようにしてテンションをかける

前傾角はなにがなんでもキープ!

1プレーンでスウィングする上でもう1つ絶対的に重要なポイントが、前傾角の維持です。

どんなに腕やクラブをうまく振っても、上体の前傾角がスウィング中に変わったらヘッドの軌道が乱れるのは当然です。ヘッドがキレイに衛星軌道を保っていても、地軸が傾いたら軌道は変わってしまうということです。

前傾角を維持するためのレッスンはたくさんあります。しかしそういうテクニック以前に、みなさんには「死ぬ気で前傾角を維持しようとしていますか?」と問いたい。私は、内側が剣山になっている狭い筒の中でスウィングするような覚悟で、「1度でも前傾が崩れたら剣山が刺さって死ぬ!」と思ってスウィングしていますよ。

体の動きの細部は全部置いておいて、「前傾だけは絶対保つ!」という強い意志がすべての大前提。とにかくまずは前傾角を保つように動いて、どこを意識すればそれができるか考えるのはその後です。

前傾角の維持にはクロスハンドグリップで球を打つ練習が効果的です。最初はトップばかりだと思いますが、これでうまく打てるようになれば前傾維持のレベルは確実に上がるので、1プレーンスウィングを目指すならぜひ徹底的にやってみてください。

前傾角に沿った筒の中で回る感覚

1プレーンを極める最強ドリル
クロスハンドショット

前傾角の維持には、クロスハンドグリップで球を打つのが効果的。おそらく最初はトップしか出ないので、まずは小さな振り幅から始め、当たるようになったら少しずつスウィングを大きくしていこう

Point 1
右肩を下げながらダウンスウィング

トップばかり出る人は、インパクトで前傾角が浅くなっている。ダウンスウィングからインパクトにかけて、右肩を極端に下げる意識を持ってヘッドをボールに届かせよう

POINT 2
ひざを交互に内側に寄せる

バックスウィングでは左ひざを、ダウンスウィングでは右ひざを内側に絞るようなヒールアップを伴うフットワークでしっかり体を回転させないと前傾角は保てない

1プレーン最強論を浦プロが熱血解説
動画もチェック!

月刊ゴルフダイジェスト2021年8月号より