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【読者記者】No.1730「飛ばそうと思うと必ずミスが出ます。どうしたらいいですか?」

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/原木中山ゴルフセンター

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「飛ばそうとするとミスが出る」というもの。果たして解決方法は?

読者記者No.1730 市山昌彦さん
●37歳 ●自営業 ●ゴルフ歴/1年 ●ベストスコア/114 ●平均スコア/125 ●169㎝・67㎏ ●ドライバー飛距離/250ヤード

先生/船越紀之
75年生まれ、茨城県出身。レッスンでは、技術面の指導は当然として、それ以外に「楽しく」「カッコよく」「スマートに」プレーするコツも教えてくれる。原木中山ゴルフセンター所属

市川さんのお悩み
「飛ばそうとすると必ずミスが出る」


ゴルフを始めてまだ1年ほどで、だいぶ当たるようになってはきましたが飛ばそうとすると、すぐにミスが出ます。もっと安定して飛ばすにはどうすればいいですか?


ダウンスウィングの中盤で、すでに左サイドが伸び上がっていて(3コマ目)、そこからインパクトまで、手の振りに頼ったスウィングになっている

市山 ちょっと飛ばそうとすると、左に引っかけたり、最悪、チョロになったりするんです。

船越 ダウンスウィングに入ってすぐ、右腰が前に出るのがよくないですね。上体が起き上がって、左サイドが突っ張るので、どうしても振り遅れになりやすいです。

市山 ダウンスウィングで「ジャンプ」するみたいな動きを入れると、「飛ぶ」と聞いたのですが……。

船越 体の柔軟性の問題で、ジャンプ動作が合う人と、合わない人がいます。市山さんの場合は、ジャンプというより、しっかり踏んだ左足を伸ばしながら、左腰を後ろに引くような感じで回転するやり方のほうが合っていると思います。

市山 なるほど。だからジャンプしようとすると、左腰を突き出すような形にしかならないんですね。

船越 左腰をきちんと回転させると、右腰は前に出なくなります。左のお尻の後ろに、キャディバッグなんかを置いて、それにお尻が当たるようにダウンスウィングする練習をすると、感覚をつかめます。

<問題点>
飛ばそうとして上体から動いている

切り返しで上半身から動きがスタートしてしまうと、下半身が使えずに手打ちになる。また、インパクトで体が左に突っ込みやすい

記者「力むと上体が突っ込む感じがします」
プロ「順番を守って下ろすことが大事です」

ダウンスウィングは、動きの「順番」が何よりも重要。切り返しでまずは左足を踏み込み、それに続いて上体が動き始める。踏み込んだ左足はダウンスウィング中盤から伸ばすことで、左腰の回転とヘッドの加速をうながす

Drill 1
お尻の後ろにものを置いた状態で振る

アドレスした状態で、お尻から数センチ程度離れたところに、キャディバッグなどを置き、ダウンスウィングでそれに左尻が振れるように意識して振る。左腰が回転することで、上体の前傾角度を保ったままインパクトできる

尻が前に出ると左腰が突っ張る
ダウンスウィングでお尻が前に出るように振ると、前傾角度が起き、左腰は突き出る(写真右)。左尻を引いて回すと前傾が保たれる

Drill 2
ドライバーでステップ素振り

Drill 3
アイアンでステップ打ち

<取材後記>
ダウンスウィングの「順番」が大事なんだって、初めて実感しました。きちんと左足からスタートすると、その後の動作が全部連動する感じで、力を入れなくても速く振れました。

月刊ゴルフダイジェスト2021年7月号より