Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 深いラフからのアプローチ＜前編＞重要なのは“ゆるまない”こと「スタンスを狭くして大きく振りましょう」

深いラフからのアプローチ＜前編＞重要なのは“ゆるまない”こと「スタンスを狭くして大きく振りましょう」

週刊ゴルフダイジェスト
2025.10.01
KEYWORD アプローチラフ夏ラフ岡田絃希

まだまだ芝が元気なこの季節。グリーン周りの深いラフにボールがつかまってしまったとき、どう対処すればいいのか。岡田絃希プロに話を聞いた。

PHOTO／Hiroaki Arihara　THANKS／備中高原北房カントリー倶楽部

解説／岡田絃希

おかだ・げんき。千葉県出身で現在は岡山県在住。作陽高校時代、父親の仕事の関係でマレーシアに移住。その後、渡米してPGA3部に挑戦するなど海外での経験豊富な成長株。現在、下部ツアーの『ACNツアー』に参戦中。日本植生所属

>>後編はこちら

狭いスタンスで大きく振る

GD　通常のアプローチとラフでは打ち方は変えるのですか。

岡田　ラフは芝の抵抗があってボールが飛ばなくなるので、通常のアプローチより振り幅を大きくします。ただ、飛ばすわけではないのでスタンスは狭いです。大きく振らなさそうな雰囲気の構えをすることがポイントです。

GD　どうして飛ばなそうなアドレスにするのですか。

岡田　スタンス幅を広げて振ったら本当に飛ぶから寄らないですよね（笑）。インパクトでラフの抵抗に負けないように大きく振る必要があるけど飛ばしたくない。だから、スタンス幅を狭めることで体の動きに制限をかける必要があるんです。

GD　大きく振らないといけないんですね。

岡田　絶対に避けたいのはインパクトでのゆるみ。芝の抵抗に負けるとザックリします。そのため、芝の抵抗に負けないように大きく振る必要があります。

GD　ほかにはありますか。

岡田　もう一つやってほしいのがフェースの開き加減の調整です。フェースは約45度は開いた状態で構えてください。ヘッドに芝が絡みつかないようにするには、インパクトからフォローまでフェースは開いた状態をキープしてほしいからです。そうすると、大きく振っても強く飛び出さないので、フワッと寄せやすくなります。

フェースは開いたままボールの手前にセット

深いラフはヘッドに芝が絡みついてフェースが返りやすくなるので、フェースは必ず開いてセットアップすること

約45度フェースを開いてからグリップする

フェースを45度開いてからグリップを握り直してセットアップ。握り直さないとインパクトでフェースは閉じてしまうので注意

ボールから10センチほど離して構える。ボールの近くにヘッドを置くと芝が倒れることでボールも動いてしまう可能性がある

飛びそうな構え方はNG

芝の抵抗が大きいのでスタンスを広くして大きく振りたくなるが、そうすると体全体で振ってしまうため本当に飛んでしまう。逆に、飛んでしまう意識からインパクトでゆるんでザックリの危険性がもあるので要注意

>>後編はこちら

週刊ゴルフダイジェスト2025年9月30日号より

▲