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【読者記者】No.1901「アイアンの苦手すぎて、右に出たりトップしたりと上手く当たりません」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンが思うように当たらない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/トータルゴルフフィットネス

読者記者No.1901 氏家友見子さん

●ゴルフ歴/40年 ●ベストスコア/90 ●平均スコア/105 ●ドライバー飛距離/150ヤード

先生/赤坂友昭

85年生まれ、福岡県出身。クラブの仕組みや運動力学に基づくスウィングを追求。JGTOツアーカード取得経験あり。トータルゴルフフィットネス(東京・新宿区)などでレッスン中

氏家さんのお悩み
「アイアンの苦手意識が強い」


アイアンが苦手すぎてコースだと100Yくらいはユーティリティで転がすほどです。どうしたらちゃんと当たりますか?


頭の上下動がやや大きいため、地面から直接打つアイアンの場合は、上下の打点のミスが出やすい

氏家  コースでアイアンが右に行ったり、トップしたりでうまく打てないんです。

赤坂 アイアンが苦手な人の特徴として、アドレスとインパクトを比べたときに、インパクトで顔がボールから離れてしまうというのがあります。つまり、上体の上下動が大きいということですね。餅つきをするみたいに、クラブを垂直に振ると上下動が大きくなりますが、胸の前で水平に振ると上下動はほとんどゼロになりますよね? ゴルフのスウィングはその中間ですが、水平に振るところから徐々にヘッドを下げていく感覚にすると上下動が少ない振り方になりやすいです。

氏家 今までは高く上げて、ドスンと下ろす感覚がありましたが、それとは全然違いますね。

赤坂 ボールの前後でヘッドを地面から離さない素振りも、横振りの感覚をつかむのには最適です。

<問題点>
フォローでヘッドを持ち上げてしまう 

クラブを上下に振る意識が強い人は、地面にヘッドがぶつかる衝撃を逃がそうとして、ヘッドを急に持ち上げるケースが多い

記者「どうしてもヘッドが浮いてトップします」
プロ「ずっと地面をこするイメージで振りましょう

ダフリやトップは、インパクトでのヘッドの「高さ」のミス。インパクトゾーンでヘッドの上下動を少なくする(ゆるやかな軌道で振る)ことで、このミスは減らせる。ヘッドをずっと地面につけたまま、引きずるように素振りをするとこの感覚がわかる

Drill
ヘッドを地面から離さずに打つ

地面をこする素振りの要領で、そのままボールを打つ。ヘッドを横方向から当てると、上下の打点のミスが起きにくく、ボールがフェースに乗るのがわかる

記者「ヘッドを横から当てる感覚がつかめません」
プロ「空中のボールを打つとイメージが沸きます」

目線の高さにボールがあるのを想像して、それを打つ(写真)。重心の上下動を使わずに振ることと、クラブの軌道を波打たせず、ヘッドを横方向に動かす感覚がつかめる。腕とクラブはこの「横振り」のイメージのまま、上体を前傾するとアイアンのスウィングになる

横から当てるとミスが少ない 

ヘッドを縦に使うほど上下動が起きやすく、横に使うほど上下動は少ない。インパクトでヘッドを横から当てるイメージのほうが、ダフリやトップが減る

Drill
ボールの先のティーまで打つ 

ボールの40~50cm先にゴムティーを置き、インパクト後にヘッドがそれに触れるように打つ。横振りで当てる感覚が身に付く

<取材後記>
クラブの見え方が変わった
今まで縦に振りすぎていたからか、インパクト直前に急にクラブが見える感じだったんですが、横振りイメージだともう少し手前からクラブが見えるので、安心感があります

月刊ゴルフダイジェスト2025年5月号より