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「ダブルポンプ」で飛距離アップ<前編>ホブランが試合で実践して話題に! いったいどんな打ち方?

PGAツアーで年間王者に輝いたことのある選手が、今季のPGAツアー開幕戦で見せた独特なスウィングがいま噂になっている。いわゆる2段モーションの動きを取り入れたスウィング「ダブルポンプ」だ。いったいどんな利点があるのか、迫ってみた。

PHOTO/Blue Sky Photos、ARAKISHIN、Tadashi Anezaki THANKS/ならわロイヤルゴルフ、豊田カントリークラブ

ビクトール・ホブラン 1997年生まれ。ノルウェー出身。19年に鳴り物入りでプロ転向し、23年にはシーズン3勝を挙げて初の年間王者に輝いた逸材

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ダブルポンプで飛距離が15Yも伸びた!

ホブランが開幕戦で見せた2段モーションのスウィング「ダブルポンプ」。実は7年前の2018年からやっていたらしい。「オーバースウィングにならないため(トップを低くするため)の練習として始めた」と説明している。

ホブランは、トップが必要以上に上がってしまうクセがあるようで、それがティーショットで制御不能なスライスのミスを誘発していたらしい。そこで、ダブルポンプの動きを取り入れ、2段モーションの1段目の間を本来のトップの位置だと体に染み込ませているというのだ。さらに良いことに飛距離も出るようになったらしい。

「テークバックでいったん動きを止めると、ドローをイメージできるスウィングになることに気付いたんだ」

その後ダブルポンプを封印していたが、飛距離を最大15ヤード伸ばすことができるため、フェアウェイが広いコースで採用するなどし、今季の初戦で再び取り入れた。

「double-pump」(ダブルポンプ)とは?

ポンプは両手で持ってるモノ(この場合はクラブ)を上下に動かす動作を表し、ここで言うダブルポンプとは、ポンプ動作を2回繰り返すこと。すなわち、クラブを振り上げたものを一度下げて、また振り上げて下ろす動作を表す

ホブランが見せたダブルポンプを動画でチェック!

V・ホブランの最新1Wスウィング

ホブランにとって今季PGAツアー2戦目の「AT&Tペブルビーチプロアマ」でのスウィング。このときは、開幕戦で見せた2段モーションの“ダブルポンプ”の動きを取り入れていなかったが、大会での平均飛距離は300ヤード以上だった。ちなみに、開幕戦の「ザ・セントリー」では、優勝した松山英樹よりも平均飛距離は上で、出場選手中12番目に飛んでいた。

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週刊ゴルフダイジェスト2024年2月25日・3月4日合併号より