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【読者記者】No.1890「ユーティリティが飛ばない! しっかり体を使って打っているつもりなのですが…」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ユーティリティの飛距離が出ない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroyuki Tanaka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/honobo Golf

読者記者No.1890 浅野順子さん

●ゴルフ歴/2年 ●ベストスコア/96 ●アベレージスコア/106 ●ドライバー飛距離/140ヤード

先生/井上靖

71年生まれ、神奈川県出身。本能的で体にやさしいスウィングを追究。「八王子ニューゴルフ」、「honobo Golf」、「飛鳥ゴルフ練習場」、「相模川ゴルフガーデン」でレッスン中

浅野さんのお悩み
「ユーティリティの飛距離が出ない」


コースでよく使う7番ユーティリティが100Yくらいしか飛ばないのでもう少し飛ばせたら楽なのにと思います。それに球のつかまりもイマイチなんです。


体を左右に揺さぶって、体重移動で打つタイプ。ただ、腕の振りに鋭さがなく、体の動きに追い付いていない(振り遅れている)のが気になるところ

浅野 体を使って打ってるつもりなのに飛距離が出なくて……。

井上 ボディターンだけで打てるのはアプローチだけで、普通のショットはもっと腕(クラブ)を振らないとダメなんです。とくにインパクトで手元が流れるとヘッドが走らないので、手元を止めて先端を振る感じにしてみてください。

浅野 いつもより球がつかまります。

井上 腕の振りを速くして、それに合わせて体もしっかり回すことで、飛距離も出るようになりますよ。

<問題点>
左手が流れてフェースが開く

手を体の回転と一緒に目標方向に振り出してしまうことで、ヘッド側が遅れフェースが開いている。これだと強い球は打ちづらい

記者「右に弱い球が出ちゃいます」
プロ「手元を止めるとヘッドは走ります」

「飛距離を出す」、「ボールをつかまえる」の両方に共通して必要な要素は、クラブの先端(ヘッド)を速く振ること。先端を速く動かすには、インパクト手前で手元を「止める」。手元を動かし続けるとヘッド速度は上がらない

腕の動きに胸をシンクロさせる。
力の伝え方がわかってきた!

体を止めて腕だけを振るとヘッドの返りを促しやすい(球がつかまりやすい)が、パワーは不足する。両わきにタオルを挟んでボールを打つと、腕を振ることで胸の面がそれに連動する感覚がつかめ、体のパワーをボールに伝えやすくなる

Point
体の前でクラブを横に倒すイメージ

ヘッドを右に倒したところから、左手を支点に右手を使ってクラブの向きを変える(写真)。インパクト直前はこの動きを使う

Drill 1
体の前に軸を置くイメージで振る

先端を走らせる感覚をつかむには、通常、背中側にある「軸」を胸の前に置くイメージで、できるだけ腕を速く振るドリルが有効

Drill 2
椅子に座ってボールを打つ

椅子に座ると、下半身の動きが極端に抑制されるので、腕の動きに集中できる。腕をどう動かすと先端が速く動くのかがわかるはず

<取材後記>
腕と体がバラバラでした
体を大きく使うことは意識していましたが、腕とクラブはあまり考えてませんでした。しっかり腕を振って、それに体が連動するとすごいパワーが出るというのが実感できました。

月刊ゴルフダイジェスト2025年1月号より

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