【ゴルフジム】「ドライバーでスライスやテンプラが出る。トップで軸が左に傾くのが原因でしょうか?」
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーでスライスやテンプラが出る」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/オールデイゴルフ馬橋
教える人/内海大祐
うつみだいすけ。76年生まれ、茨城県出身。その人の体格や筋力などに応じた、理にかなったスウィング構築に定評がある。自身が運営する「オールデイゴルフ馬橋」でレッスン中
<今週のお悩み>
「ドライバーでスライスや
テンプラが出ます」
●櫻井優介さん(44歳/身長166cm/ゴルフ歴5年/ベストスコア95/平均スコア100)
トップで軸が目標方向に傾いているため(2コマ目)、切り返しでその傾きを直そうとしたときに(軸を逆に右に傾ける動き)右肩が下がるなどして、ヘッドが上から入りやすくなる。また最下点が右にずれて、いわゆる「あおり打ち」にもなりやすい
櫻井 自分のスウィングを動画で見ると、トップで軸が左に傾いているのが気になります。スライスやテンプラが多いんですが、それが原因じゃないかと思っています。
内海 確かに、軸の傾きが大きくて、それがいろいろなミスにつながっていると思います。それと、軸が傾いているせいで、右手が体に近くなっているのも気になります。近づいた手を遠ざける動きが入ると、いわゆる手打ちになりやすくて、アーリーリリースなどの原因になりますから。
櫻井 トップでもっと手を体から離すんですか。
内海 そうですね。たとえば、右手だけでクラブを持って、なるべく体から離すように上げてみてください。上に上げるというより、飛球線後方側にクラブを遠ざけるイメージです。
軸の傾きを一定に保てていません
櫻井 今までと、手を上げる方向が全然違います。
内海 右手を目いっぱい体から離したら、そこに左手を合わせるように持っていくと、理想的なトップの形になります。頭は少しくらいなら、右に動いても大丈夫です。
櫻井 左手を持っていくときに胸もしっかり回ります。
内海 その形からだと、下半身から切り返したときに、腰、胸、腕と動きが連鎖しやすくなります。切り返しでは腕から振り始めるんじゃなくて、腕とクラブの形をそのままにして、胸の面を変えるイメージを持つと、大きなアークのまま下ろせます。右肩は下げないように注意してください。
これで解決!
「トップで軸を傾けず
大きなアークで振ろう」
切り返しでは胸の面から変える
切り返しで胸の面が変わらずに手を下ろすと、ヘッドが上から入りすぎてしまう。また、右肩を下げると、重心が右に残り(最下点が右にずれ)、下からあおる打ち方になりやすい
Point
右手は背中側に下ろすイメージ
ダウンスウィングで、右手が体の前に出てしまうのは切り返しで手を使っている証拠。右手は背中側を通るような、やや大げさなイメージを持つと、体と腕を連動させて振れる
Drill
右手で上げて左手を合わせる
右手だけでクラブを持ち、まずできるだけ体から離すようにして上げる。そこに左手を合わせる形でトップを作ると、胸がしっかり回って、なおかつアークの大きなトップになる
週刊ゴルフダイジェスト2024年11月19日号より