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【トップアマの飛距離アップ実録集】#5「トップをコンパクトにしてスピン量が激減!」

ゴルフは飛距離じゃないと言うけれど、「やっぱり、もっともっと飛ばしたい!」というのがゴルファーの本音。そこで今回は、今もなお飛距離が伸びている8名の競技アマに飛ばしの秘訣を教えてもらった

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroaki Arihara、Shinji Osawa、Hiroyuki Okazawa THANKS/森林公園ゴルフ倶楽部、ゴールド佐野カントリークラブ、富士カントリー笠間倶楽部、BAY GOLF CLUB、長津田ゴルフガーデン

●CONTENTS●
#1 「ボール位置を変えただけで飛ぶ弾道に」
#2 「ヘッドが走るクラブの使い方を追求」
#3 「切り返しで手元を遠くに下す」
#4 「クラブを短くしたらスピードアップ」
#5 「トップをコンパクトにしてスピン減」

うちやまゆうた。2年前から本格的に競技に参加し始めて、そこから1年程度で飛距離も20ヤードほどアップ!

トップを小さくして
ミート率とスピン量が改善

トップの位置を低くしたことで、スピン量が減りミート率がアップ。その結果、20ヤード近く飛距離が伸びたと内山さん。

「今までは飛ばそうと思ってトップを大きくしていました。それだと、スピン量が多くなり吹き上がってしまい、あまり飛ばなくて……。そこで、ミート率が上がれば飛距離が伸びると思い、トップをコンパクトにしたんです。そしたら、ミート率がよくなっただけでなくスピン量も抑えられ飛距離が出るようになりました。トップからボールまでの距離が短くなったので、ダウンスウィングで振り遅れがなくなって飛距離が出るようになりました」


トップの位置を低くしたことで、ミート率だけでなくスピン量も安定し飛距離が伸びた。吹き上がって右にそれる球が少なくなり、つかまった強い球が打てるようになった

Point 1
トップでは左ひじを伸ばしたまま

Point 2
左手の甲は腕と一直線

「トップで左手の甲を腕と一直線に保つようにしています。甲が折れるとクロスやオーバースウィングになりやすい。なるべく手首の角度は変えない意識ですね」

内山勇太さんの1Wスウィング

「インパクトでも頭の位置が変わらず、フォローまで左右上下の軸をキープできたスウィング。伸び上がりもないので、効率よくボールにパワーを伝えられていますね」(スウィング解説:大西翔太)

おはらじゅん。23年日本ミッドアマでは3位入賞するなど、神奈川を代表するトップアマ。今は若い頃よりも飛距離が伸び、290ヤードを飛ばす!

打点をトウ上めにしてスピン減

スイートスポットから少し外れたところで打ったときに飛距離が出ていると気づいた小原さん。

「フェースの真ん中よりちょっと上に当てたときに、一番飛んでいることに気づきました。ギアの構造上も、そこに当たると飛ぶというデータが出ています。インドアで打つと、ボールに付いているホコリがフェースにくっつくことがあるんですが、それを見た時に改めて感じましたね。計測器でも測りましたが、やっぱり距離は出てました」

フェースの上め&トウ寄り
ここがいちばん飛ぶ打点!

Point 1
アドレスで5mmトウ側にボールを置く

「ボール位置を当てたい場所にセットする、これだけです。イメージは5mmほどトウ寄りにボールをずらします。微々たる差なので、手元をちょっとだけ動かすだけでOKです」

Point 2
“打点を変えよう”とは考えない

「スウィング中に数mmミの打点を変えようと思うのはほぼ不可能なので、アドレスをセットしたらいつも通りのところに戻してくるということだけを意識して振ります」

【ココに注意】
フェースが開きやすいので左に振る意識を持つ

ややトウ側に当たるとそのまま右に飛ぶ危険があると小原さん。「フェースを開閉するイメージで、手首のターンを使い左に振ります。そのために手首はゆるゆるの状態にして柔らかく使うようにしています」

小原淳さんの1Wスウィング

「上半身は回転し、下半身は横移動ができている。ご自身で上下の役割を理解しているのでしょう。再現性が高く、ミート率も上がるので飛んで曲がらないです」(スウィング解説:大西翔太)

月刊ゴルフダイジェスト2024年10月号より