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【トップアマの飛距離アップ実録集】#4「クラブを短くしたらスピードもミート率もアップ!」

ゴルフは飛距離じゃないと言うけれど、「やっぱり、もっともっと飛ばしたい!」というのがゴルファーの本音。そこで今回は、今もなお飛距離が伸びている8名の競技アマに飛ばしの秘訣を教えてもらった。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroaki Arihara、Shinji Osawa、Hiroyuki Okazawa THANKS/森林公園ゴルフ倶楽部、ゴールド佐野カントリークラブ、富士カントリー笠間倶楽部、BAY GOLF CLUB、長津田ゴルフガーデン

●CONTENTS●
#1 「ボール位置を変えただけで飛ぶ弾道に」
#2 「ヘッドが走るクラブの使い方を追求」
#3 「切り返しで手元を遠くに下す」
#4 「クラブを短くしたらスピードアップ」
#5 「トップをコンパクトにしてスピン減」

ほったゆうし。クラフトマンであり、神奈川アマなどにも出場する競技アマ。「クラブで飛距離は伸びる」を信条に多くのプロやアマチュアのクラブを組み立てる

44.75インチにてスピード&ミート率アップ

クラフトマンとして日々多くのクラブと向き合っている堀田さん。職業柄さまざまなスペックを試せるため、“飛ばし” に関してはひと通りやった。

「単純に長さで飛距離は変わります。もちろん長いのも試しました。でも、変わらなかったんです。それで短くしたら、びっくり。短いほうが飛んだんです。短いと振りやすさが出て、結果、スピードが上がる。短い分ミート率も良くなるし、スウィングのタイミングも取りやすい。長いと体のポテンシャルも必要なんですが、“今のまま”で飛距離アップするなら、間違いなく短くするべきです!」


一般的には長いほうが飛ぶのは周知の事実だが、タイミングや振り心地を考えた場合、短いほうが有利な場合も。堀田さんは短くして飛距離がアップした

堀田さんの1Wスペック
プロギア RSプロト × ツアーAD VF(6X)

「ヘッドよりもシャフトのほうが重要度は高いですね。Xシャフトで先端をカットし、さらに硬くしています」


硬くすると振り心地が軽く感じる

「力のない人は軟らかいシャフトのほうがいいと言われますが一概にそうとも言い切れない。硬くすればヘッドが“垂れる”ことがなくなるので振っていると軽く感じます。Xはオーバースペックではありません」

Point 1
切り返しまでは腕に力を入れない

速く振ろうとすると力みがち。アドレスでは極力力を入れず、切り返しの瞬間にグッと握る。「切り返しの直前ではクラブが落ちそうなくらいの力感です」

Point 2
左足に体重を乗せていく

体重が右に残るとボールに力を伝えきれない。「ダウンスウィングで左足に体重を乗せていき、インパクトでも右に戻ることなくキープさせるように意識しています」

堀田佑志さんの1Wスウィング

「インパクトの前で左足が目標方向に開き、かかとが浮いていて、地面の力を大きく使っています。頭の高さが変わらないので、スピードとエネルギーが逃げていないですね」(スウィング解説:大西翔太)

かわさきくにお。関東だけでなく日本アマや日本ミッドアマなどにも出場するトップアマ。年齢を重ねてもクラブを調整すれば飛距離は落ちないことを実感

できるだけハードスペックにしていたが、年齢を重ねて「もっと楽なクラブでいいのかも」と思い、スペックを落とした。すると、今までにない感覚でクラブが振れるようになった

もっと楽して飛ばす方法があった

「PGAツアーを見ていて、『もっと楽していいのかも』と思ったんです」と話す川﨑さん。日本ミッドなどにも出場している川﨑さんは、元々“7X”のスペックを使用していてかなりハードだった。しかし「プロが『そんな軽いの!?』みたいなスペックを使っているのに、アマチュアがハードなのを使う必要もないなと。結局は慣れの部分が大きいので、最初は違和感があっても、だんだんよくなってくるんです。あとはボールもこだわるべき。飛ぶと言われている“レフトダッシュ”に替えたら本当に飛ぶようになりました(笑)」

ヘッドやシャフトだけではなく、ボールも飛ぶ仕様に。「プロV1x」から「プロV1x レフトダッシュ」に替えたことでさらなる低スピン化を実現。飛距離アップに成功した

川﨑さんの1Wスペック
フォーティーン ゲロンD DX-001(8度)× ベンタス TRレッド(6S)

元々スピンが多いため、ロフトを立ててスピンを減らしている。さらにボールも低スピン系を使うことでより低スピンにして直進性を高めた

Point 1
ヘッドは鉛で重量調整

「飛距離に関していうと、ヘッドよりもシャフトの影響のほうが大きいと思います。ヘッドは軽かったら鉛を貼る程度にしています」

Point 2
全体の重量は振り切れる範囲に収める

総重量もそこまで重くしない。「もちろん振り切れる範囲で重いほうがいいとは思いますが、軽く感じるくらいのほうが振り抜きは良くなります。ただ、その際は手上げに注意が必要です」

Point
ヘッドを最後に上げていく

手上げにならないように右腰から動かす意識を持っている川﨑さん。「右腰から動けると連動して体が先行して動いてくれる。手を最後に上げる工夫です。クラブが軽くても手上げになりません」

川﨑邦朗さんの1Wスウィング

「インパクトで肩を縦方向に使えていますね。縦回転ができると、スピードを上げられるので飛ばし
につながります。両ひざの高さが変わらないのもいいですね」(スウィング解説:大西翔太)

月刊ゴルフダイジェスト2024年10月号より