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【読者記者】No.1878「ティーショットが右に出ることが多い。どうしてそうなるのか分かりません」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーの球筋が安定しない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroaki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/トータルゴルフフィットネス

読者記者No.1878 松澤宗範さん

●40歳 ●医師 ●178cm・82kg ●ゴルフ歴/5年 ●ベストスコア/98 ●アベレージスコア/110 ●ドライバー飛距離/210ヤード

先生/赤坂友昭

85年生まれ、福岡県出身。クラブの仕組みや運動力学に基づくスウィングを追求。JGTOツアーカード取得経験あり。トータルゴルフフィットネス(東京・新宿区)などでレッスン中

松澤さんのお悩み
「ティーショットの球筋が安定しない」


ティーショットが不安定でスコアがまとまりません。右に出ることが大半で飛距離ももう少し欲しいです。


アドレスの時点で肩のラインがややオープンになっているため(1コマ目)、このラインに沿って振るとアウト‐イン軌道になりやすい

松澤 右に出ることが多いんですが、どうしてそうなるのか……。

赤坂 ボールが右に出るのはフェースが開いているからなので、もっとフェースを閉じながらスウィングする必要があります。

松澤 なるほど。

赤坂 スウィングの中でフェースを閉じると、左手首が手のひら側に折れる「掌屈」という動きが発生します。一度極端に掌屈を強めて、軌道もイン‐アウトにして「激フック」を打ってみてください。そうすると、右に出るスウィングとの違いもわかりますし、その中間の「真っすぐ」のスウィングも探りやすいです。

松澤 (弾道モニターの球筋を見て)こんなにフックが出たことはないです。あと、飛距離も普段より出ていますね。

赤坂 あとは練習で少しずつフェースクローズの度合いを調節していけば、真っすぐ打てますよ。

<問題点>
肩のラインがオープンになっている

肩のラインが地面とほぼ平行、かつオープンなため、肩が横に回転しやすく、クラブ軌道がアウト‐インになりやすい

記者「フェースを閉じる動きがわかりません」
プロ「左手首の角度を気にしてください」

左手のグリップの違いによって、トップでの左手首の角度は変わってくる。フェースのクローズ度合いが同じだとすると、左手がウィークなほど掌屈(手のひら側に折る)度合いは少なくて済む。トップでどれくらい掌屈すると、どのくらいクローズになるか確認する

フェースを閉じる方向にトルクをかける。
つかまるフェース使いがわかってきた!

フェースを閉じる動きは、クラブを胸の前に掲げてやるとわかりやすい。グリップを反時計回りに回すと、左手首が手のひら側に折れるのがわかる。テークバックの際に、その動きを入れることでフェースを閉じて打てる

トップで左手首は手のひら側に折る

左手首が手のひら側に折れる(掌屈)とフェースは閉じ、甲側に折れる(背屈)と開く。どれだけの掌屈が必要かは左手のグリップによる

Point 1
クラブを持つだけで無意識にフェースは閉じている

ドライバーはヘッドの重心が後ろなので、常にフェースが開く方向に回転しようとする。グリップを握ると、無意識にそれと反対の力で支えている

Point 2
練習では「激フック」を打つ

トップでの左手首の掌屈度合いを最大にし、肩のラインもクローズにして、強いイン‐アウトでフックを打つ。そのうえで、徐々にフックを弱めていく

Drill
クローズに握ってボールを打つ

ショートアイアンでわざとフェースを閉じて握り、左に飛ばさない練習をする。「激フック」から「真っすぐ」への調整に有効

<取材後記>
自分では絶対にできない打ち方
練習ではいろいろ試しますが、今日教わったような打ち方(激フック)は、自分では絶対にやれないだろうなと思いました。球筋の変化が劇的で、すごく勉強になりました。

月刊ゴルフダイジェスト2024年10月号より