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プロ野球選手と回って実感。飛ばす力を身につけるには、“あの練習”が効く!

TEXT/SHOTANOW

メジャーチャンプ・渋野日向子を育てた青木翔が“コーチング”のこだわりを語る連載「笑顔のレシピ」。ゴルフだけでなく、仕事や育児などでも役立つヒントが満載!

昨年から練習メニューに素振りを取り入れています。振り切るスウィングを身につけるには何をしたらいいか、と考える中で達した結論です。

同じ「棒状の道具を振るスポーツ」の野球は、初心者からプロまでみんな素振りをする一方、ゴルフではショットの前に数回振る程度です。練習メニューとして素振りを重視しているという話はほとんど聞きません。でも、野球経験者の人とラウンドすると、とんでもなく飛ぶ。オフに阪神タイガースの矢野燿大監督とラウンドさせてもらう機会があったのですが、ドライバーで50ヤードも置いていかれました。現役を退かれて、かつ50歳を超えていますが、振る力が体にしみついている感じでした。

素振りのいいところは、体の動きに集中できることです。ボールに当てることや、どちらに飛ぶかを気にしないので、とてもスムーズに振れます。練習場などでアマチュアの人を見ていても、ショットより素振りのほうが確実にいい振りをしています。

僕が取り入れているのは、重い棒、軽い棒、そしてドライバーの3パターンの素振りです。

それぞれ役割があって、皆さんにもまずやってもらいたいのが重い棒の素振りです。素振り用のバットなど振るものが重たい場合、腕の力だけでは速く振れないため、自然と体全体を使って振る感覚が身につきます。これこそが多くのゴルファーに欠けている「長い棒をスムーズに振る力」です。

軽い棒は、速く振る感覚が身につきます。ヘッドを抜いた状態のシャフトなどを使うといいでしょう。そして仕上げがドライバーを使った素振り。これは重い棒と軽い棒で身についた感覚を、実践的なスウィングに落とし込むためのものです。

ジュニアたちの練習に取り入れた当初は、あまり面白くなさそうでした。でも、少し経つと本人たちも実感できるくらい振る力が身につき飛距離が伸びたことで、今では黙々とやるようになっています。皆さんも3パターンの素振り、お試しあれ!

地味だけど、確実に飛距離アップにつながる!(PHOTO/Hiroaki Arihara)

青木翔
あおきしょう。1983年生まれ。福岡県出身。渋野日向子をメジャーチャンプに導き、三ヶ島かななどツアープロや、全国トップレベルのジュニアゴルファーの育成に努めている

週刊ゴルフダイジェスト2021年4月13日号より

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