【ゴルフジム】「フェアウェイウッドでボールがちゃんと上がってくれません!」
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「フェアウェイウッドでボールが上がらない」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ
教える人/吉本舞
よしもとまい。佐賀県出身。US LPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」資格保持。レッスンでは楽しみながらの上達を目指す。SNSでレッスン動画を多数公開している。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター
<今週のお悩み>
「フェアウェイウッドで
ボールが上がりません」
●奥田真佐美さん(65歳/身長158cm/ゴルフ歴20年/HC15/ベストスコア85/平均スコア91)
インパクトした後に、急激に円弧が小さくなっているのは(4コマ目)、インパクトゾーンでのヘッドの加速が不十分であることを示している。トップでのアークの大きさを確保し、もっと腕を有効に使ってヘッド速度をアップさせたい
奥田 5番ウッドでも球が上がりづらくて。飛距離ももう少し出るとうれしいんですが…。
吉本 ひじから先のローテーションがうまく使えていないのが気になります。たとえば、クラブを水平に振る場合は、インパクトを挟んで左右の前腕の入れ替え(上下)が起こりますよね? この動きを通常のスウィングにも、もっと積極的に取り入れるほうが楽にヘッドスピードが上がりますし、それによってボールの高さも出るんです。
ひじから下をうまく使えていません
奥田 前腕の入れ替えというのが、あまりピンとこないんですが。
吉本 では、私が胸の高さにヘッドカバーを差し出しますから、クラブを水平に振ってそれを打ってみてください。
奥田 あれ、どうしてもヘッドカバーの下を振ってしまいます。
吉本 右腕を積極的に上にするように振らないと、ヘッドが落ちてヘッドカバーの下を通るんです。
奥田 右手を上にして振ると……あ、当たるようになってきました。
吉本 それができるようになったら、ヘッドカバーの位置を段々低くしていくイメージで振ると、通常のスウィングでもひじから先のローテーションが使えるようになります。
奥田 なるほど。
吉本 それと、トップで少し手と体の距離が近くて、アークが小さくなっているので、左ひじが無理なく伸びる形で上げることを意識してみてください。
胸の高さの対象物を打つ
叩く位置を下げるとスウィングの形になる
これで解決!
「ひじから先をやわらかく使って
ヘッドを最大限に走らせよう」
Point
ひじから先をやわらかく使う
クラブのリリースはひじから先で行うイメージを持つ。この部分が動かないと、手元が振られる時間(ハンドファーストの時間)が長くなり、ヘッドがリリースされなくなる
Drill 1
右手で上げて左手を添える
作ったトップからフィニッシュまで振る
週刊ゴルフダイジェスト2024年7月23日号より