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【読者記者】No.1870「ドライバーで右に弱い球が出ます。しっかりとつかまった球を打つには?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーで球がつかまりきらない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ユニオンゴルフクラブ

読者記者No.1870 樋口知之さん

●66歳 ●会社員 ●169cm・72kg ●ゴルフ歴/36年 ●ベストスコア/79 ●アベレージスコア/93.6 ●ドライバー飛距離/220ヤード

先生/橋爪力

71年生まれ、千葉県出身。02年、プロ入会。ショートゲームが得意で、アプローチの指導の上手さには定評がある。千葉県の「ユニオンゴルフクラブ」を中心にレッスンを行う

樋口さんのお悩み
「ドライバーで球がつかまりきらない」


ラウンド中、ティーショットで右に弱々しく逃げる球がよく出ます。それを嫌がってつかまえにいくと左OB。どうしたらちゃんとつかまえられますか?


ダウンスウィングで左手の甲が正面を向いていて、フェースが開いた状態でクラブが下りてきている(3コマ目)。このポジションでもう少しフェースを閉じたいところ

樋口 右に“ペラン”と逃げる球が出るんです。

橋爪 球をしっかりつかまえるには、まずトップでフェースを閉じ気味にして、さらに閉じながら下ろす感覚が必要です。樋口さんはトップで左手首が少し甲側に折れているので、それを真っすぐにします。そこから、左手の甲を地面のほうに向けることを意識して下ろしてみてください。

樋口 左手甲を下に向けるのが結構、難しいです。

橋爪 左手の小指、薬指、中指というふうに、順番に握りながら下ろしてみてください。そうすると甲を下に向けやすくなります。

樋口 あ、できそうです。

橋爪 そうするとボールがつかまって、とりあえず右には出なくなります。まず右を「消す」ということが大事で、それでもし、つかまりすぎるようなら、左手甲の向きをゆるめて調整してください。

<問題点>
トップで左手首が甲側に折れる

コンパクトトップのためそれほど目立たないが、わずかにフェースが開いている。これは左手首が甲側に折れているのが原因

記者「手をもっと返さなきゃダメですか?」
プロ「左手の甲の向きを意識してください」

左手首を真っすぐにした(甲側に折らない)ままトップまで上げる(写真左)。最初はごく小さいトップでOK。そのポジションからクラブを引き下ろすと、ヘッドが自然に背中側に倒れ、オンプレーンに下ろしやすくなるのがわかる

Point
左手小指から順番に握るイメージ

ダウンスウィングでは、左手甲を地面に向けるとフェースを閉じて下ろせる。左手の小指から順番に強く握りながら下ろすイメージを持つと、甲が下を向く

記者「今度はつかまりすぎが気になります」
プロ「右のミスを消すことが最優先です」

つかまるインパクトの条件は、まず何よりフェースがスクエアであること。それに加えて、右肩を出さない、頭(重心)を右に残す、骨盤(腰)を十分に回転させることなどが必要。すべての条件を満たしたうえで、つかまりすぎる場合は「引き算」で調節していく

Point 1
左手を少しウィークに握る

左手のローテーションが苦手な人の場合、左手だけ少しウィークに握るとインパクトゾーンで手を返すのが楽になる

Point 2
インパクト前にへそを左上に向ける

インパクトを迎える前に、左ひざを伸ばしながらへそを左上方向に向けるイメージを持つ。左腰が回転し、手を振るスペースが広くなる

Point 3
フォローで両腕の三角形を締める

フォローで左ひじが引けるのは、インパクトでフェースが開いているサイン。両腕の間隔を狭めたフォローを意識すると球がつかまる

<取材後記>
つかまえるコツがわかった
どうやったらつかまるか、これまでは手探りでしたが、ポイントは「ここだ」というのがわかった気がします。つかまり具合の調整は、これから練習で頑張ります。

フェースを閉じて振れるようになった!

ボールがつかまるインパクトの条件をほとんど満たしたスウィングになった。取材前と比べると、とくに右肩のポジションがよくなった

月刊ゴルフダイジェスト2024年8月号より

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