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【浦ゼミナール】Vol.53「パターは”使いたいもの”を使っていいんです」

身長171cmで420Yという驚異の飛距離を誇る浦大輔が、スキルアップのコツを伝授する連載「解決! 浦ゼミナール」。パターが得意でパターマニアと言ってもいいほどのコレクションを持つ浦さん。自分に合ったパターの選び方について聞いてみた。

TEXT/Kosuke Suzuki PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/√dゴルフアカデミー

前回のお話はこちら

浦大輔

浦大輔

うらだいすけ。身長171cmで420Y飛ばす飛ばし屋にして超理論派。東京・赤坂で√d golf academyを主宰

パターはスペックに
関係なく使える道具

――ドライバー、アイアンとクラブの話をお聞きしてきましたが……今回はパターの話はどうでしょう。

 いいですね。パターならひと晩中でも語れますよ!

――浦さんは普段からパターは得意だと自称していますね。やはり道具へのこだわりも強いのでしょうか?

浦 強いといえば強いと思いますが、「これじゃなきゃダメ」とモデルを決めることはしませんし、コロコロと日替わりで別のパターを使います。

――「今日はコレ」と選ぶ基準は何ですか?

 完全に気分です。重視するのはウェアとのコーディネートかな。シューズがこの色だからこのヘッドでこのグリップのパターにしようとか、ウェアに合わせてコレを使おうとか、そういう感じ。

――ええっ、本当ですか!? エースとサブを使い分けるとか、グリーンの速さによってとかではなく?

 本当ですよ。パターは14本のなかで唯一、スペックに関係なく使えるクラブ。普通のアマチュアでも、タイガー・ウッズとまったく同じ道具で問題なくラウンドできるのがパターなんです。あえて言いましょう。「パターは趣味で選べ!」。自分が使いたい道具を欲望のままに選んでいいんです。

――なるほど……。でもこういうヘッドが合うとか、そういう相性や適正はありますよね?

 あるにはありますが、練習して慣れればいいんです。ドライバーやほかのクラブのように、スペックが合わないから曲がるとか入らないってことはない。それよりも自分が気に入っていて、持っているだけでウキウキするようなものを使うべきです。完全に好き嫌いで選んでいい。私はいまも数十本のパターを持っていて、常に新しいパターを試しては手放しを繰り返していますが、いま手元にあるものは全部気に入っている大好きなパターばかりです。


――このコレクションはすごい! 往年の名器やマニア垂涎のレアものから最新モデルまで本当にいろいろですが、ピン型が多めでしょうか。

 私自身がピン型が好きというだけです。どちらかというとフェースインサートがないもののほうが好きとか、サイトラインが長くないほうがいいとかいろいろありますが、これらは絶対ではない。私自身の基準は、「10年後にも愛せるパター」という点。自分で「最高!」と思えるものを残していったら、こんなコレクションになりました。

――われわれアマチュアもそれでいいんですね。

 もちろんです! 1つ、パターを買う際のアドバイスをするなら、ライ角を1度フラットにするのがおすすめです。標準的な身長の人を見ていると、だいたいアップライトすぎる。市販の状態より1度フラットにするだけで、方向性が劇的によくなる人は多いと思います。大手量販店でも調整してくれるところは多いので、ぜひやってみてください。

ライ角を1度フラットにしてみて!

身長170センチ前後の標準的な体格の日本人には、市販のパターはアップライトすぎることが多いという。市販の状態よりも1度フラットにするだけで、方向性がよくなるケースが多いと浦さん。買う際にお店で「1度フラットにしてください」と調整してもらおう

パターの重心に合わせて
アドレスを変えよう

――浦さんは、ヘッドの形やネック形状も気にせずどんなパターでもいいと言いますが、やはり自分のストロークとの相性で、入りやすい・入りにくいというのはあるんじゃないでしょうか?

 何も考えないで無造作に打ったら、まああると言えばあります。

――その基準は何ですか?

 重心角と構え方です。パターは、L字のような重心距離が長めで重心角が大きいものから、シャフトの軸線上にヘッドの重心がある重心角が0度(フェースバランス)のものまでさまざま。これを全部同じように打ってはダメ。

――なぜですか?

 L字やショートスラントネックのような重心角が大きいパターは、シャフトの軸線から外れた位置でボールを打つので、芯でヒットしても少し当たり負けするんです。若干ハンドファーストにパターを使うことで、この当たり負けを防げます。でもこれは、パターの重心角に合わせて手元の位置をアジャストすればいいだけなので、自分に合う・合わないというよりも、使い方でコントロールできる要素です。

重心角のあるパターは
ちょっとハンドファーストにする

●L字パター
ハンドファーストで当たり負けを防ぐ

重心角のついているパターは、当たり負けが生じるので、少しハンドファーストに構えることでそれに備えることが大事

●大型マレット
「シャフト垂直」で左右対称にストローク

重心角のついていないパターは、シャフトが地面と垂直になるように構え、インパクトを意識せず左右対称の振り子で打つ

――そこだけ気を付ければ、どんなパターでも大丈夫ということですね。

 でも練習は必要ですよ! こういうアジャストも、何の練習もしないでいきなりできるものではありません。パターは自宅のリビングでも練習できるんです。上手くなりたかったらとにかく練習してください。おすすめは扇形のシートを使った練習。足元にスマホを置いてYoutubeで動画を流しながらだって構いません。毎日動画1本見る間に練習する習慣をつければ、どんなパターでも使いこなせますよ。

扇形のシートを使って練習すれば上手くなる!

浦さんのおすすめは、扇形のアークの描かれたシートを使った練習。球が打てなければ素振りでもいいし、スマホで動画を流しての「ながら練習」でもいい。ポイントは、ヘッドを目で追わず全体視でボヤッとボールを見ること。そしてボールを正しくターゲットライン上に打ち出すことだ

「ながら練習」も可。ただし画面を見すぎず、なんとなく音声を聞きながらにしよう

月刊ゴルフダイジェスト2024年8月号より