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【傾斜地アイアン】夏ゴルフ、つま先上がりの斜面ラフに止まった。かなりの急傾斜から上手く打つには…。(後編)

GDライブラリ
2019.07.12

「つま先上がりのラフに止まった」後編は、右ノリ面のかなり上のほう。「斜面は上に行くほど、急傾斜になります」という市原建彦プロ。斜度が30度あるラフからのショットです。前編に引き続き、ナイスショットのポイントを聞いていった。

【解説】市原建彦プロ 1978年生まれ。高校時代に世界ジュニアを制し、プロ入り後06年「アサヒ緑健」でツアー優勝。アベマTVツアーやアジアンツアーでも優勝経験を持つ。神崎CC所属

斜度30度。リーディングエッジ右向きで、フェース面はスクェアになる

市原 急傾斜は目標の取り方が大事です。下記の写真、リーディングエッジを目標方向に直角に合わせて構えたところなんですが、フェースが左を向いてるの、わかります?

── ずいぶん左向きですね。

市原 よくアマチュアの方が間違えやすいケースなのでやってみました。つま先上がりになればなるほどフェース面は左に向くんです。これは、ロフトの大きいクラブほど顕著で、ピンまで100ヤードだからとAWを持ったら、だいたい15ヤードくらいは左にズレるはずです。そのため、体全体を右に向けて、フェース面をスクェアにすることが大切です。

── 目標にリーディングエッジを真っすぐ合わせると、せっかくナイスショットしてもグリーンを外してしまうことになるんですね。

斜度30度の攻略のポイント

【ポイント①】平らなライより2番手上げる

市原 もし、平らなライの100ヤードをAWで打つなら、斜度30度のつま先上がりのノリ面からは「2番手」上げて9I にします。フルスウィングの5~6割程度しか振れないため、低めの弾道でグリーンを狙うイメージです。

PS(AW)の距離なら2番手上げて9I

【ポイント②】体全体で右を向いてフェースをスクェアにする

市原 9Iのリーディングエッジをスクェアに構えるとフェース面は左を向いてしまいます。そのため、ボールを中心にアドレスのまま左に回り込むように体全体で右を向きます。これで、フェース面はスクェアになります。

すこし右を向いて構えるといい

【ポイント③】目とボールの距離をキープ

市原 傾斜が30度ともなると、後ろにバランスを崩しやすくなります。そうならないためには、目とボールの距離を保つ意識で、前後のバランスに注意してスウィングするといいですよ。

斜度30度からのアイアンショット

斜度30度オーバーなら9Iでコツンとアプローチ

── 最後はオーバー30度の急斜面です。どうしましょう?

市原 これはもうトラブルと考えて、謙虚に打つしかありません。プロでも100ヤードくらいが限界です。このときも、バランスを崩さずに振れるかどうか、素振りで確認です。

── 空振りしそうです……。

市原 ショットと考えると空振りもあるかもしれませんが、アプローチと考えれば、打てそうじゃありません? クラブは9I。50ヤードだけ飛ばせばいいと考えれば、力も入らないし、ミートできますよ。

【ポイント①】真上からヘッドを下ろしてボール位置を決める

市原 真上からゆっくりとヘッドを下ろして、自然にヘッドが着地した地点。これが急なつま先上がりから打つときのヘッドの最下点です。アドレスで、この位置にボールをセットします。

【ポイント②】両ひざの高さを変えない

市原 これだけ急なつま先上がりでスウィングするには、両ひざの高さを変えずに振るイメージが大切。こうすると、とくに前後のバランスを保ちやすくなります。

両ひざの高さを変えずに振る

斜度30度オーバーショット

PHOTO/Yasuo Masuda 

週刊GD2019年7月16日号より

前編はこちらです↓