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気づきが満載!　超効率的練習法「ハーフショット」のポイントとは?

週刊ゴルフダイジェスト
2024.05.03
KEYWORD コントロールショットハーフショットミート率アップ大本研太郎練習法飛距離アップ

「ハーフショット」は、上達のエッセンスが凝縮された重要な練習法だと大本研太郎は言う。では、具体的にどのように打てばいいのか、引き続き話を聞いていこう。

TEXT／Kenji Oba　PHOTO／Tadashi Anezaki、Blue Sky Photos、Getty Images　THANKS／GPC恵比寿

解説／大本研太郎　2018年PGAティーチングプロアワード最優秀賞受賞。恵比寿にあるスタジオ「GPC恵比寿」を主宰。スウィング理論だけでなく、マネジメントやメンタル、フィジカルにも精通する理論派プロ。現在、女子プロの東浩子、藤田さいき、臼井麗香、永嶋花音を指導中

大きさ・速さを半分にすると
余裕が生まれる

大本プロはハーフショットの大前提を“半分の距離”と定義する。では、具体的にハーフショットは、どう打てばいいのか?

「まずはスウィングと意識の相関関係を説明します。スウィングの大きさ・速度は、意識と反比例します。この意識とは、練習に欠かせないものです。たとえば軸をブラさない、力みをなくすといった課題を意識することです。この意識は10割のフルショットでは、ほとんど機能しません。マン振りをすると球がどこに飛んだか、軌道はどうだったか、わかりませんよね。逆にスウィングが小さくなると意識できることは増えます。ハーフショットは半分ですからその分、余裕が生まれます。その余裕が意識に回せて、さまざまな気づきを与えてくれるのです」


アマチュアはスライスや引っかけのミスはわかるが、その原因をよく理解していない。だが、ハーフショットを続けていくと、そういったズレに気づけるようになる。フェースが開いた、軸が流れたなどがわかれば、次のショットで修正できる。これが練習効率の向上に直結するのだ。

「私が考えるハーフショットは2つです。ひとつはスウィングの大きさ（振り幅）を半分にすること。これはそれほど難しくありません。もうひとつはスウィングの大きさは変えず、速度を半分にします。つまりゆっくり振ることです。アマチュアはこちらのほうが苦手かもしれません。そしてどちらも半分の距離を打ちます」

ハーフショットは50％のスウィングだから、余裕も生まれ、意識できることが増えるのだ。

「意識は多すぎると体がスムーズに動きません。重心、軸、目線など、1個に絞りましょう」

振りが速く大きいほど意識できることが少なくなる

スウィングが大きい、速いほど、意識の領域は減る。逆にスウィングが小さく、遅くなるほど、意識の領域は増える。意識や気づきが使えなければ、技術の上達も望めないのだ

「アドレスで1つ、スウィングで1つ
意識しましょう」

アドレスで意識することの例
●土踏まずを真下に踏む
●上腕の外旋
●リラックス
●ひざを曲げすぎない etc

「アドレスの意識でおすすめなのは『土踏まず』です。土踏まずを真下に踏めると重心が安定します。『上腕の外旋』（＝両ひじが体に向く）はスウィング軌道の安定、『ひざを曲げすぎない』は、軸の安定につながります」

スウィングで意識することの例
●薬指で振る
●軸をブラさない
●ひざを流さない
●ボールをぼんやり見る etc

「『薬指で振る』と人さし指と親指を使わないので力みが抑えられ、プレーンから外れにくくなります。バックスウィングで『軸をブラさない』、ダウンで『ひざを流さない』意識は軸の安定に最適。『ボールをぼんやり見る』もおすすめです」

ハーフショットその1
振り幅を半分にして、半分の距離を打つ

「練習では10割のフルショットは必要ないので8割のスウィングを基準にすると、その半分は4割です。振り幅は、肩の高さより少し低い、心臓の高さをイメージしましょう」

ハーフショットその2
速度を半分にして、半分の距離を打つ

「最初のハーフショット練習は9Iが最適。スウィングの大きさは変えず、速度を半分にして半分の距離を打ちますが、力感は人それぞれ異なります。飛び過ぎたら少し遅く、届かなければ少し速くなど、速度を微調整します。できるだけゆっくり振りましょう」

>>ハーフショットの練習法2選

週刊ゴルフダイジェスト2024年5月7・14日合併号より

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