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【ゴルフジム】「コースに出るとアイアンがよくダフります。リリースが早いのが原因でしょうか?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンがよくダフってしまう」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/サウスゴルフアカデミー

教える人/川村亨

かわむらとおる。79年生まれ、岩手県出身。東北福祉大ゴルフ部を経て、13年、プロテストトップ合格。体に合ったスウィング探しを根気強くサポート。「サウスゴルフアカデミー」インストラクター

<今週のお悩み>
「コースに出ると アイアンがよくダフります」

●星野 善允さん(38歳/ゴルフ歴6年/ベストスコア82/平均スコア95/身長170cm)
ダウンスウィング後半からフォローにかけて、下半身が上方向に伸び上がるだけになって、地面からの力を回転の力に変換できていない(3~4コマ目)。重心がやや右に残ったままリリースが起きるので、ヘッドがボールの手前に落ちやすくなっている

星野 アイアンでよくダフっちゃうんです。

川村 ダウンスウィングの途中から左腰(の回転)が止まって、真っすぐ上に伸び上がる形になっています。手元が目標方向に送られる時間が短いので、ボールの手前でヘッドがリリースされてダフるんですね。

真っすぐ上に伸び上がりすぎです

切り返しで左足を踏み込む際、地面方向に力を加える前に、目標方向に骨盤をずらす動作が必要。この動きが弱いと、地面反力を受ける際に腰が回転せず、その場で伸び上がるような形になるので、ヘッドが正しい位置でリリースされず、ダフりやすくなる

星野 もっとリリースを我慢するといいんでしょうか。

川村 というより、手元のリード感がもう少し使えるといいです。たとえば、右手で棒を持って、何かを軽く叩こうとすると、手元のリードで先端を使う動きが自然にできるはずです。ゴルフのスウィングにもそれが必要で、手元がうまく動くと、それに連動して腰(下半身)も動くようになります。

星野 スウィングの場合だと、どの辺まで手元を引っ張ればいいのでしょうか。

川村 では、右手でクラブを逆さに持って、インパクトバッグを軽く叩いてみてください。最初は体を使わずに、手だけでやってみましょう。手首のしなりを使って叩くと、先端が当たるところで、手元は逆にスピードが落ちますよね? それが適切な手元のリードとリリースのタイミングということです。

星野 なるほど。

川村 手だけだと軸ずれは起きませんが、それに体の動きをつけると、頭の位置が動いて、たとえばインパクトで目標方向に突っ込みやすくなります。そういうときは、右足つま先に力を入れて踏ん張ると、軸を固定しやすくなるんですよ。

これで解決!
「手元のリード感を生かして
リリースタイミングを整えよう」

左腰が回転すると手元を引っ張りやすい

ヘッドがボールの手前で落ちる(ダフる)のは、手元を目標方向に引っ張り切れていないから。ダウンスウィングに入ってから、左腰が止まらずに回り続ければ、手元もそれに引っ張られ適正な位置でリリースが起きる

Point 1
右つま先に力を入れて振る

体を使う量が大きくなり、振るスピードが速くなるほど、フォローサイドに頭が突っ込みやすくなる。右つま先に力を入れて踏ん張ると、頭を残して振れる

Point 2
右の尻を締めると強く球を押せる

手元が適切に動くと、連動して左腰が回りやすくなり、インパクトでは右サイドから押し込んでいける。インパクトの瞬間、右の尻に力を入れると、ボールに力が伝わりやすい

Drill 1(第一段階)
右手でクラブを持ち手だけで何かを叩く

手元を操作して、先端に力を加える感覚を養うため、逆さに持ったクラブでインパクトバッグを叩いてみる。最初は右手だけで、なおかつ体の回転を使わずに叩く

Drill 2(第二段階)
右手の動きに肩の回転を加えて叩く

手元の使い方がわかってきたら、それに肩の回転を加えてみる。ダウンスウィングで右肩が下がってしまうのは、手元以外の不必要なところに力みがある証拠

週刊ゴルフダイジェスト2024年4月23日号より

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