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【クラチャンと回ろう】大宮国際CC・田中のどかさん<前編>「プロは諦めたけど…次は日本女子ミッドアマで日本一を目指します!」

全国のクラチャン(クラブチャンピオン)にゴルフ上達の極意を学ぶ「クラチャンと回ろう」。今回話を聞いたのは、都心からのアクセスの良さでも人気の大宮国際CCで、2022年に女性初のクラブチャンピオンに輝いた田中のどかさん。

TEXT/Kenji Oba PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/大宮国際CC、東宝調布スポーツパーク
※田中さんにはボランティアとして登場していただきました


今月のクラチャン:田中 のどかさん


●大宮国際CC 令和4年クラブチャンピオン
●年齢:26歳
●ゴルフ歴:5歳から
●ドライバー飛距離:230Y
●メンバー歴:13歳から
●主な戦歴:日本女子学生3位

大宮国際CC
45H/ちどりコース 3420Y(PAR36)、しらさぎコース 3005Y(PAR36)、ひばりコース 3365Y(PAR36)、ときコース 3145Y(PAR36)、せきれいコース 2735Y(PAR36)

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プロの道を諦めたら
ゴルフが楽しくなった

初めてクラブを握ったのは5歳。練習場に通う祖父についていったのがきっかけだ。そこでスクールを開いていたのが亀田八寿四プロ。ツアーでも活躍する亀田愛里プロのお父さんだ。

「9時から3時のハーフスウィング、テニスラケットを使いフェース面を意識しての素振り、肩にクラブを担いでのショルダーターン……基本という基本は、すべて亀田先生に教わったもので、今でも続けている練習法です」

ジュニア時代は特に輝かしい記録はない。プロ志望の同世代のレベルと、そうした親子の“熱”に圧倒されたこともある、漠然とプロを夢見る少女だった。

「日大ゴルフ部を選んだのは、高校が付属だったため。プロの夢は、大学3年で自分のレベルからきっぱり諦めました。でも不思議なもので、諦めた途端に成績は出るし、何よりゴルフがより一層楽しくなったんです」

学生時代の最高成績となった日本女子学生3位は、プロを諦めた大学4年時の記録だ。

「成績を出さなければならないという呪縛から解放されたからなんでしょうか?(笑)」

1年下に98年生まれの勝みなみや小祝さくらら、女子ツアーの最前線で活躍する黄金世代がいたことで、プロの道を諦めた

卒業後は一般企業に就職。22年に念願のクラチャンになると、日本女子ミッドアマで優勝争いを演じ5位入賞を果たす。この大会で優勝したのが久邇CCの近賀博子さんだ。

「博子さんは自然に楽しそうに、ゴルフと付き合っています。“ゴルフを華麗に着こなす”感じです。しかも強い。ゴルファーとしても、女性としても憧れの存在です」

目標は近賀博子さん

ゴルファーとしても女性としても憧れているという近賀博子さん(写真左)。田中さんも出場した昨年の日本女子アマには馬場咲希プロ(写真中)も出場。優勝は飯島早織さん(写真右)だった(写真:近賀さん提供)

これを機に、25歳以上が出場できるミッドアマ優勝が目標になった。実はこれと前後して、新卒で入社した会社を退職。練習時間を増やし、もっとゴルフ漬けになりたいという思いからだ。ところが、
「限られた時間の中で工夫しながら楽しんでゴルフのことを考えるのが、自分には向いているみたいです。それで4月から再び一般企業に就職します(笑)」

日本女子ミッドアマでは、22年が5位、23年が14位。いつしか同大会で優勝し日本一になることが新たな目標となった

亀田八寿四プロから教わったこと

練習1
スウィング作りは9時→3時

基本は腕が9時〜3時のハーフスウィング。少しオーバースウィングになるクセも、この練習によって克服した。大振りすると崩れやすいスウィング軸を安定させる効果もある

調子の悪いときは8時→4時

調子の悪い時は、さらに小さな8時〜4時で。シャフトが地面と平行になることとフェースの向きを意識して打っている。20年以上、1日約30球を年間300日とすると約20万球打ってきた計算になる

練習2
アプローチは3種類

●ノーマル=左かかと線上
●高い球=左つま先前
●低い球=右つま先前

ショットもアプローチも「ようやく自分の型ができた」と笑う田中さん。ボール位置と体重配分で3種類を打ち分ける。ボールが左になるほど高く、体重を左に乗せるほど低いボールになる。大宮国際は寄せが命

田中さんの1Wスウィング

インパクトゾーンで腰が止まらないように、腰からリードしてフィニッシュまで振り抜くことを心掛けている

>>後編はこちら

月刊ゴルフダイジェスト2024年5月号より