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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.108「ショートコースはスキルアップの玉手箱!?」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

みなさんは、1年に何回くらいショートコースを回る? おそらくゼロという人もたくさんいるだろう。あれほど小技の練習に適した場所はないので、ぜひ行くべきである。

もし行ったら、練習場でできない練習をするべき。仲間とゲームを楽しむのが目的なら別だけど、スキルアップが目的だとしたらスコアもつけんでいいよ。とにかく、芝の上でしかできない練習に徹すること。たとえば、ショートコースのティーイングエリアは大抵マットが敷いてあるでしょ。もちろん、打ってもいいけどボク的には別に端折っちゃってもOK。同じ1打を打つなら、ティーイングエリアではなくちょっと前に出て芝から打ちたい。フェアウェイも綺麗なところよりは、むしろボコボコしている芝から打ちたい。ベアグラウンドも大歓迎である。練習だったら自らヘンなライに球をつっこみ、そこから打ってみるといいだろう。もちろん、バンカーがあれば、ここぞとばかりに入れるべし。

みなさん、地方に行ったらその土地ならではのグルメ(ちなみに、我が今治だったら、『鯛めし』かな)を食べるでしょ。それと一緒。ショートコースに行ったら、ショートコースならではのシチュエーションを楽しむ、これが正解だ。あとは勇気をもってクラブを替えること。普段、アプローチは52度と決めている人は、あえて8Iや9Iで打ってみる。意外と、普段と違うクラブを嫌う人って多いよね。そんなこだわりはないほうがいい。

ショートコースは担ぎだから、クラブを極力減らす人が多いけど、ボクのおすすめは逆。可能な限りクラブを持参し、全部のクラブを使うことをミッションにしたい。そうすると、心に余裕が生まれるはずだ。52度だけしか打てない、ではなくPWでも打てるし、9Iでも打てる。そのほうが気がラクじゃない?
ボクなんて、ほんとに何でもいいもん。普段、アプローチは58度だけど、それを忘れたとしてもまったく困らない。5Iでもいいし、なんなら3Iでも構わない。みなさんも、試しに5Iでアプローチしてみるとわかるよ。52度でチャックリやトップするより、転がってグリーンに乗ったほうが全然ラクだから。

そういう意味では河川敷コースもおすすめ。愛媛はあまり河川敷コースがないんだけど関東には結構あるでしょ。それを活用しない手はない。「河川敷はスコアが出ない」という人は、小技が苦手な証拠。それを克服するには、綺麗な人工マットよりも、荒野(ディスってないよ、褒めてます)。というわけで、今週末はフルセット持参でショートコースにGO~!


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2019年4月30日号より