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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.107「フェース面さえ真っすぐなら、3パットしない」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

人生において4パットした記憶がない。都合の悪いことは忘れるお気楽な性格なので、忘れているだけかと思い、何度も記憶を辿ってみたが、思い当たらない。3パットはさすがに超初心者時代に何度かやっているはずだが、近年ではいつが最後だったか……思い出せない。

極意? それは深く考えないこと。ボクの場合は、フェースを打ちたい方向に真っすぐ向ける──それだけ注意しているが、あとは適当と言えば適当だ。足とかひざとか肩の向きとかは、どーでもいい。フォームや球の回転も関係ないとまでは言わないが、フェースの向きに比べればどーでもいい。距離感もどんなに初心者でもパターが苦手な人でも、1メートルの距離を10メートル分打たないでしょ? その程度の距離感があればOK。とにかく、フェースさえちゃんと目標を向いていれば、3パットはまずしないはずだ。

逆に言えば、いくら足、ひざ、肩が目標を向いていても、フェースが明後日向いていたら、一生入らん。パターの形状もフォームも関係ない。

ドライバーやアイアンは、フェースが被ったり開いたりしていても、球が空中で風の影響を受け戻ってくることがある。でも、パターはない。球が地面と接触しているから、狙った方向にフェースを向けて、そのまま真っすぐ打ち出さない限り、意図する方向へは転がらないのだ。

みなさんは、ブラッド・ファクソン選手を覚えている? 彼は米PGAツアーで327ホール3パットなし、という記録を持っている。あの難しいセッティングの米PGAツアーで327ホールだよ。賞金のかかったしびれるシチュエーションでだよ。スゴイよね~。アマチュアのボクの4パットなしなんて、屁の河童である。

そのブラッド選手のパッティングを思い出せる人は思い出してみて。思い返すと、打つまでがとんでもなく早くなかった? でも寄る。入る。もちろん、適当ではないにしろ神経質にいろいろ気にしてたら、あんなには早く打てないだろう。彼もおそらく、フェース面を真っすぐに! これに終始していたんじゃないかな。もちろん推測だけど。

みなさんも、ほかのことは一切無視してフェース面を打ちたい方向に向け、そのまま真っすぐ打つ。このことだけを注意して打ってみて

真っすぐ引いて、真っすぐ打つを意識しまくっていると、アウトサイドイン軌道になりやすいって言うけど、それならそれでいい。インサイドアウトでひっかけるより、全然真っすぐいくので、ご心配なく。

練習グリーンなら、みなさんあれこれ考えないで済むでしょ? とりあえず体の向きは気にせず、フェース真っすぐ作戦で肩慣らしをしてみて。

パッティングでは、余計なことを考えず、フェース面を真っすぐにして打つことだけ意識する。ブラッド・ファクソン選手のように、構えてパッと打とう


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2019年4月23日号より