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【浦ゼミナール】Vol.12 毎回“芯”でボールをとらえるには、ウェッジの刃でトップを打つ練習をしてください!

身長171cmで420Yという驚異の飛距離を誇る浦大輔が、スキルアップのコツを伝授する連載「解決! 浦ゼミナール」。飛ばすためには常に芯でボールをとらえることが重要だが、打点をそろえるためには専用の練習が必要だという。

TEXT/Kosuke Suzuki PHOTO/Hiroyuki Tanaka THANKS/√dゴルフアカデミー

前回のお話はこちら

浦大輔

浦大輔

うらだいすけ。身長171cmで420Y飛ばす飛ばし屋にして超理論派。東京・赤坂で√d golf academyを主宰

打点をコントロールする練習をしよう

――浦さんは飛ばしの要件を、スウィングスピードとインパクト時の衝撃力に加えて、打点が大事とおっしゃっていますよね。

 そうです。芯でしっかりボールをとらえられなければ、どんないいスウィングをしても飛びませんからね。飛ばせる打点については細かい話もありますが、まずはちゃんと芯に当てろという話です。

――そう考えると、僕たちアマチュアはどうしてもインパクトの打点がそろいません。

 でしょうね(笑)。だってそういう練習したことないでしょ?

――「そういう練習」というと?

 打点をコントロールする練習です。たとえば1発打ってヒール寄りにミスヒットしたとしたら、次はもうちょっとトウ側に当てようって考えて、さっきより数ミリトウ側に当たるようにスウィングする。やったことありますか?

――恥ずかしながら、ありません。

 これをやったことがない人が、打点のコントロールなんてできっこないんです。最初はそこまで繊細でなくてもいいんですけど、少なくとも2発目はトウ側にミスショットするくらいのことができないとお話にならない。その精度を上げていった結果、数ミリ単位の打点のコントロールが身についていく。上達のためにこういう練習は必須です。


――なるほど。耳が痛いです。

 そもそもアマチュアの多くは、いまのショットがフェースのどこに当たったかという意識すら希薄ですからね。そのフィードバックがなければ打点のコントロールはできませんから、まずはその感度を上けるところが出発点かもしれません。打点を感じられない人は、打点シールをフェースに貼って打って、「いまの感触だとこの辺に当たっているのか」というリサ—チから始めてください。
あとは、SWの刃で超トップ球を打つ練習も有効ですよ。

――SWでですか?

 そう。リーディングエッジでボールの赤道を打つとSWでもライナーボールでめっちゃ飛びます。でも赤道よりちょっとでも上にズレて当たるとチョロになるし、下にズレると球が上がってしまって飛ばない。もっと言うと、ゆるやかな入射角でボールを横からヒットできないと飛ばせないので、入射角のコントロールも身につきます。高くティーアップして、SWで150ヤードくらい飛ばすのを目標にやってみてください。打点というとトウ・ヒール方向で考えがちですが、実は上下が難しい。SWの刃でボールの赤道を打てるようになればトウ・ヒール方向も自在に操れるようになります。

数ミリ単位の打点を意識する練習は必須

いつも芯でボールをとらえるためには、数ミリ単位で打点を自在にコントロールする技術が必要だ。そのためには、上下方向のインパクトコントロールを身につけるのが先決。SWのリーディングエッジで高くティーアップしたボールの赤道を真横からとらえ、意識的にトップを打つ練習が有効だ

プロはみんなSWでドラコンをやったことがある

プロゴルファーは誰しも、「SWでどれだけ飛ばせるか」をゲーム感覚で競う練習をやったことがあるものだと浦さん。ボールの赤道を真横からとらえられれば、アマチュアでも150ヤードは飛ばせるというから、挑戦してみよう

指先は上手に使わなきゃだめ

――そういう繊細な打点のコントロールって、どこでやるんですか?

 指先と手首の感覚ですね。とくに指先はすごく大事。

――指先ですか? スウィングは手先を使うなって教わった気が……。

 それは大嘘です(笑)。手先はすごく繊細で器用だから、そこが悪さをしてスウィングが乱れるケースがあるのも事実ですが、その器用な指先の感覚を使わずに精密なスウィングなんてできっこありません。指先は使わないことが大事なんじゃなくて、上手に使うことが大事なんです。そこのボールを、このクラブの先っちょでツンツン突っつこうとしたら100パーセント指先の仕事じゃないですか。これを、わきを締めて手先を使わず体幹で……なんて無理だし、そもそも不自然でしょう。スウィング中の数ミリ単位のヘッドコントロールってこういうことですからね。

ボールを「ツンツン」しようとしたら指先を使うでしょう?

字を書くのも箸を使うのも指先の仕事。 置いてあるボールをクラブの先で突っつくにも指先が大事。打点のコントロールはそのくらい繊細だ

――たしかに。そのくらい繊細ということですね。

 あえて説明するならば、手首と指先を使って、グリップの真ん中を支点にクラブを操る感覚です。もっと細かく言うなら、右手の小指と左手の人差し指を使ってグリップエンドとヘッドの位置を調節するんです。右を持ち上げて左を下げるとグリップエンドが下がってヘッドが上がり、左を持ち上げて右を下げるとグリップエンドが上がってヘッドが下がる。この「手と手の間」がキモですね。

――なるほど、この感覚かあ。

 これって実は、プロがワッグルのときにやっている動作。ワッグルで指先のこの感覚を研ぎ澄ませてからスウィングしているんです。

ワッグルは指先の感覚をチェックする作業

ワッグル時に手先の感覚を確認しているプロは多い。上手なワッグルは、左足を踏みながら右手を握り、右足を踏みながら左手を握るように、体を「対角線」で使うのがポイント。そしてトンと一瞬ソールするのをきっかけに始動する

――指先って大事なんですね。

 超大事ですよ。だいたい、みんな自分のミスをひじとか体に責任転嫁しすぎなんです。人間って、自分の意思で器用に使える手先のミスは自分自身の責任を認めざるを得ないけど、ひじとか胴体とか不器用なところのミスは「いや、俺じゃないし。ひじが勝手に悪さしよった」って、ひじのせいにできる感じがする(笑)。だから「手先を使わないほうがいい」っていう言葉を信じたくなるんじゃないですか?

――なんとなくわかる気がします。

微調整は指先の感覚がいちばん大事

打点を左右するヘッド位置の繊細なコントロールは、グリップした左右の手の中間点を支点に、右手の小指と左手の人差し指をメインに指先で行う。人間のもっとも器用な部分を活用しなければ繊細な動きはできない

両手の間の部分を支点に、ヘッドを下げるにはグリップエンドを上げ、ヘッドを上げるにはクリップエンドを下げる

月刊ゴルフダイジェスト2021年1月号より