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【徹底研究! 前傾キープ】#7 前傾キープに筋力は関係ない「お腹だけを意識してみてください」

最後は、女性ながらクラチャン獲得経験もあるトップアマ・塩田美樹子さんに、前傾をキープするうえで意識してほしいポイントを聞いてみた

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Hiroaki Arihara、Shinji Osawa、Tsukasa Kobayashi THANKS/戸塚CC、嵐山CC、六甲国際GC、メトログリーン東陽町
※アマチュアのみなさんにはボランティアとしてご協力いただきました。

塩田 美樹子さん(HC 0.4)

しおた・みきこ。多くの競技に出場するトップアマ。男性を相手にクラチャンを獲得したこともある

●CONTENTS●
1. ミスの大半は前傾の乱れが原因だった
2. プロみたいなアドレスを作る3ステップ
3. 前傾キープ、最大の利点は「手打ち防止」
トップアマの前傾キープ術とは? ↓↓↓
4. 髙𣘺雅也さん①ルーティンの重要性
5. 髙𣘺雅也さん②「右のお尻を押し込む」
6. 小原淳さん「切り返しで左腰を少し開く」
7. 塩田美樹子さん「意識するのはお腹だけ」

重要なのは筋力よりも
力の入れどころ

HC0.4という、見た目からは想像もつかない腕前を持ち、力強いスウィングをする塩田美樹子さん。だが塩田さんの筋力は、ボールが満杯になったかごを持てないくらい。そんな彼女に前傾角度について聞くと、「バランス」だと答えてくれた。

「力を入れるところと、入れないところ、これがスウィングでは大事で、前傾キープにもつながってきます」

多くの男性アマチュアは筋力があるがゆえに、そこで前傾をキープしようと頑張ってしまう。しかし、そもそもその考えが間違いのようだ。

「私、筋力は全然ありませんが、そのなかでもお腹だけは力を入れています。切り返しの瞬間、グッと力を入れるんです。これは、実際力が入っていることよりも“意識がいっているか”のほうが重要で、そこに意識がいっていれば、スウィングで楽をしなくなるんです。楽をすると、どうしても上体は浮いてきますからね。スウィングって、結構きついということを実感できると、前傾もキープしやすくなります。勘違いしないでほしいのは、筋力があるないは関係ないということ。“自分のできる範囲”でやればいいんです」

塩田さんの気づき1
“楽”をしようとすると前傾はキープできない

楽をすると、力は抜ける傾向にあるため、上体が浮いて前傾がキープできなくなる。「しっかり力を入れて、多少キツイと感じるくらいじゃないと、いいスウィングはできません」


気づき2
猫背になると体が回りにくい

フォロー側でスムーズに回れることも前傾キープには重要。「猫背だとインパクトで詰まって上手く回転できませんでした。真っすぐにすることでよくなりましたね」

意識するのは、お腹に力を入れることだけ!

前傾をキープするために必要なのは切り返しの瞬間にお腹に力が入っていること。「腹筋がまったくない人はいませんよね? 前側だから背筋よりも意識しやすいですし、力を入れると、重心が下がる感覚になるので、前傾が保ちやすくなります」

お腹に力を入れると
ドライバーは20球が限度

「力を入れるということはそれだけ体力も使いますから、結構疲れるんです。私の場合、ドライバーは多くても20球。それ以上は打てません。たくさんドライバーを打てる人は、力を入れるべきところに入ってない可能性があると思います」

塩田さんの1Wスウィング
「下半身はできるだけ動かさない意識です」

月刊ゴルフダイジェスト2023年12月号より