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【ゴルフジム】「アプローチでダフリが多い。どうすれば直りますか?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アプローチがダフってしまう」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ

アプローチ ダフリ解消
吉本舞 

教える人/吉本舞

よしもとまい。佐賀県出身。USLPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」資格保持。楽しみながら上達を目指す。SNSでレッスン動画を多数公開している。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター

<今週のお悩み>
「アプローチがほとんどダフってしまいます」

●西沢 隆雄さん(76歳/ゴルフ歴46年/ハンディキャップ17/ベストスコア76/平均スコア90/身長161cm)
ダウンスウィング後半から手が主体になり、体の回転が止まっている。リリースが早まってヘッドが早く落ち(ダフリ)、インパクトが「ハンドレイト」になっている。そのまま、手首を使ってヘッドを振り上げているので、距離感も合いづらい

西沢 アプローチがダフりやすいです。

吉本 インパクトゾーンで、少し手首を使い過ぎています。左わきを空けずに、左腕とクラブを一直線にして、体の回転でフォローを出していけると、ダフりにくくなります。

西沢 フォローで手首が折れるのが、よくないとは思っていたんです。

吉本 グリップエンドがものすごく長かったとしても、フォローで左のわき腹に強くぶつからないように打てると、手首は折れなくなります。細長い棒をグリップと一緒に握って、クラブの長さを延長してボールを打つと、この感覚がよくわかります。

西沢 いつも通りに振ると、棒がわき腹に当たりますね。ハンドファーストで当てて、その形のまま、体の回転でフォローを出していくと棒は当たりません。

体の回転が止まっています

アプローチ ダフリ 原因
地面にあるボールを「上げよう」という気持ちがあると、ダウンスウィング後半で手首を使ってしまい、リリースが早くなる。ウェッジはヘッドが重いので、アーリーリリースはダフリにつながる確率が高い。また、手首を使うことでフォローまで「手打ち」になりやすい

吉本 それと、手首を使って打つ人は、インパクトで体重が右に残りがちなんですが、アプローチはアドレスからフォローまで、左足体重のままで打つほうがいいです。試しに、右足かかとを上げた状態でボールを打ってみてください。

西沢 軸が左に傾く感覚ですが……確かに、これだとダフりにくいです。それに、ヘッドがドンッと落ちる感じがなくて、フィニッシュまでしっかり回転する感じがあります。

吉本 フォローでヘッドが持ち上がってしまうと、手首の使い過ぎで、フィニッシュで左腕とクラブが一直線になっていれば体の回転で打てた証拠です。

これで解決!
「左腕とクラブを一体にして
 体の回転で打っていこう」

Point 1
左足体重を最後までキープ

アプローチ ダフリ 練習法

アプローチでは、アドレスの時点で左足に多く体重をかけ、スウィングが進むにつれてさらに左足に乗っていくのが正しい。右足かかとを上げて打つと、この感覚がつかめる

Point 2
体の回転で左腕を引っ張る

アプローチ ダフリ ポイント

左わきを軽く締め、左ひじをゆるめずに回転すると、インパクトでは自然にハンドファーストの形になる(写真)。さらに体を回転し続けることで、ヘッドを低く出していける

Check
フィニッシュで左右の指を外す

20ヤードくらいの距離を打って、フィニッシュで静止し、左右とも人さし指と親指を外してみる。クラブがほとんど動かなければ、体、腕、クラブが一体となって振れた証拠

アプローチ ダフリ チェック

Drill
シャフトを使ってクラブを延長して振る

アプローチ ダフリ ドリル

シャフトなど、細長い棒をグリップと一緒に握って、グリップエンドを延長する。不必要に手首を使わなければ、フォローまでシャフトは左わき腹に当たらない

週刊ゴルフダイジェスト2023年11月21日号より

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