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【ゴルフジム】「左ひじを痛めてしまい、左サイドでリードできない。どうすれば?」

KEYWORD 内海大祐

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「左ひじに負担のかからないスウィングを身につけたい」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/浅見ゴルフ倶楽部

内海大祐プロ

教える人/内海大祐

うつみだいすけ。76年生まれ、茨城県出身。その人の体格や筋力などに応じた、理にかなったスウィング構築に定評がある。現在、自身のスタジオの年内オープンに向け準備中

<今週のお悩み>
「左ひじに負担をかけないスウィングにしたいです」

●山形 英俊さん(47歳/ゴルフ歴13年/ベストスコア80/平均スコア95/身長175cm)
インパクトまで、左サイド全部を使って引き下ろしてきて、ヘッドをボールにぶつけている。左腕が、インパクトの衝撃をほとんど受け止める形になっているので、左ひじや左手首にかかる負担が大きく、ケガの危険性が高い

山形 少し前に左ひじを痛めてしまって、まともにクラブを振れない状況です。

内海 曲げたくない気持ちが強いんだと思いますが、ちょっと体で打とうとしすぎている感じがします。体のエネルギーが、インパクトで全部左腕にかかるので、ひじの負担も大きいです。

山形 左サイドでリードする感覚は持っています。

内海 もっと右手をぐるぐる回転させて、クラブを円運動させると、今より少ない力で速くヘッドを走らせられるんです。まずは、右手でクラブを持って、手首を柔らかく使って、右ひじを支点にクラブを回してみてください。

左腕だけでエネルギーを伝えすぎています

左腕がスウィングをリードする感覚は、間違いではないが、「左腕だけ」が強くなってしまうと、ひじや手首にかかる負担が大きくなりすぎてしまう。もっと、利き手である右手の力を利用して、左手がそれを「ガイド」する感覚でいい

山形 こんなふうに右手を使う感覚は、今までなかったです。

内海 右ひじ支点で振ると、最下点が右足の前くらいになりますが、それでまったく構いません。右手1本に慣れたら、次は両手でぐるぐる回して、それにだんだんと体の回転を合わせていってみてください。ほら、スウィングの形になってきましたよね。

山形 クラブの先端がものすごく動く感じがします。あまり力を入れなくても、スピードが出る感じです。

内海 それが、「クラブに仕事をさせる」ということなんです。ダウンスウィングの後半からは、ほとんどヘッドの遠心力で打てますから、腕にかかる負担が少なくなります。

山形 確かに、この打ち方だとあまり左ひじが痛くないですね。明日にもラウンドに行けそうです。

これで解決!
「体で打つことにこだわらず
 もっと右手を使って打とう」

右手でクラブをぐるぐる回す

スウィングの主体を右手にシフトするために、右手だけでクラブをぐるぐる回してみる。手首を柔らかくし、右ひじを中心に回す。描く円弧の最下点が、右足の前になるように意識する

左手を添え、最後に体の動きを合わせる

右手でクラブを回す動きに慣れたら、描く円弧が変わらないように左手を添えて回す。それに合わせて体を左右に回すことで、実際のスウィングの動きに近づいていく

Point
右手親指側の曲げ角を意識する

右手でクラブを回すときに、手首の親指側の部分がしっかり曲げ伸ばしされるように意識する。この部分を曲げ伸ばしできないと、腕全体で、大きく円を描くようにしか振れなくなる

Drill
右足前に最下点を設定して打つ

ゴムティーなどを右足前付近に置き、そこがスウィングの最下点になるように意識しながらボールを打つ。体の右サイドでクラブをさばくイメージが、自然に出てくる

週刊ゴルフダイジェスト2023年10月31日号より

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