【ゴルフジム】「コースでたまにチーピンが連発することがあります。何が原因でしょうか?」
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「定期的にドライバーのチーピンに悩まされる」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/浅見ゴルフ倶楽部
教える人/内海大祐
うつみだいすけ。76年生まれ、茨城県出身。その人の体格や筋力などに応じた、理にかなったスウィング構築に定評がある。現在、自身のスタジオの年内オープンに向け準備中
<今週のお悩み>
「コースでドライバーのチーピンが頻発します」
●根本 一丸さん(47歳/ゴルフ歴12年/HC2/ベストスコア68/平均スコア77/身長175cm)
ダウンスウィング後半で、手元がやや浮いて、その分ヘッドが下がっている(3コマ目)。このままだと、フェースが開いて当たるのを体が察知して、インパクト直前から急激にフェースを返して打っているため、左へのミスが出やすくなっている
根本 ドライバーで定期的に「チーピン期」が訪れるんですが、今がまさにその時期なんです。
内海 根本さんは上級者なので、自分でも原因に気付いていると思いますが、ダウンスウィングで少しクラブが寝すぎています。そのままだとフェースが開いて当たるのがわかっているので、無意識に強くフェースを返して打つから、チーピンになるんですね。
手元が本来の軌道より外側を通っています
根本 何となくそうだと思ってました。
内海 ミスが出るようになると、大事に「当てに」いきたくなるので、切り返しの後に手元をボールに向かって振りがちになるんです。そうすると、手元が体から離れて、クラブは寝るわけです。本来は、切り返し直後に手元を真下方向に引き下ろして、そこから体の回転で振っていくのがよくて、そうするとクラブがオンプレーンになって、自然にフェースがスクエアになります。それに、手元がずっと体に近いところを通りますから、軌道のぶれが少なく、打点も安定します。
根本 最近、自分でもボールから遠く立っている感じがしてたんですが、それも手元が体から離れて、前に出ちゃってたからですね。改めて、正しい手の軌道を確認してみると、自分が思っている2〜3倍くらいは体に近づけないとダメな感じです。
内海 アドレスで、毎回ボールと体との距離を同じにすることも大事です。そうすると、手元も一定の軌道で振りやすくなります。
これで解決!
「手元を体から離さずに
常に体の近くを通そう」
アドレスの手順
アドレスの段階でボールとの距離を一定にする
【1】直立して両腕を真っすぐ伸ばす
【2】両わきが締まるまで両腕を下ろす
【3】わきを締めたまま股関節を曲げて前傾
一定の手順を踏んでアドレスすることで、ボールと体との距離を、毎回同じにすることができる。そうすると、ダウンスウィングの手元の軌道も一定になりやすい
Drill
切り返しの動きを繰り返してから振る
切り返し直後に、手元を真下方向に引き下ろす動きを数回繰り返してから、最後に5〜6割程度の力でボールを打つ。切り返しからフォローまでの、正しい手の軌道を確認できる
Point
切り返し後、手元を真下に引き下ろす
切り返し直後に、手元をボールに向けて引き下ろすと、シャフトが寝すぎて、ヘッドがプレーンの下側に落ちてしまう。手元を真下に引き下ろし、その後体を回転させると、ヘッド自体をプレーン上に保てる
週刊ゴルフダイジェスト2023年10月24日号より