林の中からは無理せず安全に横に出してボギーを取りにいくという手堅いマネジメントもあるが、「そんなゴルフは楽しくないし技術の向上のチャンスを無駄にしていますよ!」と米田貴プロは言う。ただ無謀に攻めるのではなく、理にかなった“攻めのリカバリー”でパーのチャンスをつかみにいこう!

TEXT／Yumiko Shigetomi　PHOTO／Yasuo Masuda　ILLUST／Masashi Anraku　THANKS／瀬田ゴルフコース

教える人／米田貴

よねだたかし。週刊GD「新･モダンゴルフ」の“ヨネ”でお馴染み。ETGA愛知校ヘッドコーチとして多くのアマチュアにレッスンを行う

●CONTENTS●
1. パーを獲りにいく攻めのマネジメント
2. ライン出しで隙間を通す4つポイント
3. 曲げて狙うショットのコツは?

安全策ばかりでは上達しない

「グリーン方向の空間が広く空いてない限りは横にチョイ出しする人が多いですが、横に出した時点でパーチャンスはほとんどなくなるんですよ。でも木の間に隙間があって少しでもグリーンに近づけれるならそこを狙って3打目の残り距離を減らすべきだし、球を曲げることを覚えればグリーンに乗せられる可能性もあるんです」と言う米田プロ。でも経験上、隙間を狙ってキンコンカンという可能性のほうが高い気がする……。

「隙間を通せる確率が30パーセントくらいなら狙っていくようにして、トラブルショットのレベル向上を目指すべきです。もちろん狙える隙間かどうかの見極めは重要で、目線の高さだけじゃなく上空の隙間や隣のホールからのルートなども探して、とにかく安易に横に出さない習慣を身に付けてください。積極的に攻めて成功したときの喜びもゴルフの醍醐味だし、それも上達への道筋なんです」

パーの可能性が高くなるルートを探そう

攻めのリカバリー Point 1
少しでもグリーンに近づけるルートを徹底して探す

横に出すのが一番簡単だし安全ではあるがパーチャンスは遠のく。グリーンは狙えないとしても、少しでも近づいて3打目の距離を減らす方法を探るべき

攻めのリカバリー Point 2
木の間を通せる確率を考える

1メートル幅の隙間があったとして、そこまでの距離によって難易度が大きく変わる。6メートルまでなら成功率30パーセント以上と考え思い切って狙っていこう

攻めのリカバリー Point 3
目線の高さを変えて視野を広げる

目線を低くしたり上空へ視野を広げると、普通に見ていた時とは違った空間があることに気づくケースも

攻めのリカバリー Point 4
曲げるときは大げさに振る

グリーンを真っすぐは狙えなくてもスライスをかければ近づけるというような状況では、中途半端にしないで大げさな打ち方をすること

広葉樹なら葉に当たっても影響が少ない

葉っぱが薄くて柔らかい広葉樹なら少し当たっても抜けてくれる。葉が硬い針葉樹は当たったときの影響が大きいので狭い隙間は狙わないほうがいい

>>木の隙間を通すための打ち方のポイントは?

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  【林の中からパーセーブ!】#2　狙った隙間へ低く真っすぐ!　ライン出しを成功させる4つのポイント

  林から狭い隙間を狙ってパーの可能性を残すには、狙った方向に低く真っすぐ打ち出していくためのライン出しショットが不可欠。打ち方のコツを米田貴プロに聞いていこう。 TEXT／Yumiko Shigetomi　PHOTO／Yasuo Masuda　ILLUST／Masashi Anraku　THANKS／瀬田ゴルフコース 教える人／米田貴 よ……

月刊ゴルフダイジェスト2023年11月号より