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【ゴルフジム】「曲げたくないときに限ってスライスが出てしまう。ヘッドを真っすぐ動かそうとしているのですが…」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「大事な場面でスライスが出てしまう」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/トータルゴルフフィットネス

赤坂友昭

教える人/赤坂友昭

あかさかともあき。85年生まれ、福岡県出身。クラブの仕組みや運動力学に基づくスウィングを追求。過去にJGTOツアーカード取得。トータルゴルフフィットネス(東京・新宿区)などでレッスン中

<今週のお悩み>
「それまで調子がよくても大事なところでスライスします」

●藤本 泰聖さん(24歳/ゴルフ歴2年/ベストスコア90/平均スコア97/身長178cm)
インパクト直前になっても、まだタメがほどけ切らずに、ヘッドが振り遅れている。ターゲットラインに沿って、ヘッドを真っすぐに出そうという気持ちが強いため、手、腕に力が入って、クラブの自然なリリースが妨げられている

藤本 大事な場面で、ドライバーがスライスします。一度出てしまうと、そこから連続してしまって……。

赤坂 コースで、ここは曲げたくないと思うときほど、腕とか手首を固めて打ちたくなりますよね? でも、実はそれがスライスの原因なんです。コースでは、「雑=ていねい」という感じで、自分が何かするんじゃなくて、クラブに任せて、ある意味「適当に」振るほうが真っすぐ飛ぶし、飛距離も出るんですよ。

藤本 ちょっと、まだそんな達観した感じでは振れそうにないです。

クラブのリリースが間に合っていません

コースで調子がいいと、だんだん、「このままの調子を維持したい=大事に当てたい」という気持ちが強くなってくる。そうすると、本来のイン‐イン軌道ではなく、ボールの前後を直線的に振ろうとしてしまい、それがヘッドの走りを悪くする

赤坂 では試しに、インパクトに向かって、クラブがすっぽ抜けない程度に、握っている指を放せるだけ放して振ってみてください。

藤本 少し怖いですが……、あれ、でもこのほうが、ヘッドが走る感じがしますね。

赤坂 そうなんです。ゴルフはヘッドを直線じゃなくて、円を描くように動かしますよね? インパクトは、その円の中の一点で、その瞬間だけフェースがスクエアになればいいわけです。それをやるには、手の力をゆるめて「雑」に振るほうがいいということです。

藤本 フェースをスクエアにしたまま、目標方向に真っすぐ出そうとするから、無意識に手元を固めてしまって、逆にヘッドが走らない振り方になっていたってことですね。

赤坂 そうですね。クラブに「オートリリース」機能が備わっていると思って、気楽に振るのが、ボールを曲げないコツなんですよ。

これで解決!
「真っすぐ飛ばしたい時ほど
 手を固めず“雑”に振ろう」

ボールの前後で円軌道をイメージ
ゴルフのスウィングは、イン‐インの円軌道が正しい。ボールを頂点とした半円をイメージして、それをなぞるようにスウィングすると、結果としてインパクトがスクエアになる

ボールを投げるのと手の動きは異なる

ボールを下から投げるときは、手の動きは直線で、ボールが進む方向と同じ。ゴルフの円運動とは根本的に異なる

Point
インパクト後はヘッドがインに入る

インパクト後もヘッドを真っすぐ出そうとすると、フェースが開きやすく、スライスになりやすい。当たったら、円軌道に沿ってインに振ることで、フェースが閉じ、ボールがつかまる

Drill
スウィング途中で指を放す

スリークオーター程度の大きさで素振りをしながら、なるべく多くの指の握りをゆるめる(放す)。うまくゆるめられると、その瞬間に遠心力が強く働いて、ヘッドが勝手に走るのがわかる

週刊ゴルフダイジェスト2023年10月10日号より

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