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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.88 最強の「ミート率」アップ法!? ドライバーの全力連続打ち

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

よく「楽してうまくなる方法ない?」って聞かれるんだけど、残念ながらないかなー。“楽しく”ならあるけど、。“楽”はない絶対に。

でも、めちゃめちゃしんどい練習法ならあるよ。それはドライバーの連続打ちだ。連続素振りはやったことある人も多いと思うが、実際にティアップした球を打つ連続打ちは、あまり経験ないのでは?

やり方は、友人や家族など相方にティアップしてもらった球を間髪入れずに打つ。これだけ。例えるなら、わんこそばのゴルフ版やね。相方にはオートティァップみたいにのんびりしたリズムではなく、テンポよく球を置いてもらうこと。それに対し、打つほうはとにかく全力で振ること。これがお約束。球の行方は気にしなくてもいい。スライスでもシャンクでも構わないので、当てにいかないことだ。

ちなみに僕の記録は156球。157球目に空振りして、しゅ~りょ~。え、そんだけ? って思うかもしれないけど、これ、なかなかいい記録よ。聞いたなかでは、200球が最高。でもそれは体力も技術もある大学ゴルフ部の子の話。アベレージゴルファーなら100球続いたら立派である。女性なら50球を目指すといいだろう。

わんこそばも100杯ぐらい食べるとお腹いっぱいで動けなくなるらしいけど、連続打ち練習も結構ヘトヘトになるから覚悟してね。

では、それほど辛い練習に、どんなメリットがあるかというと、ひとつはスウィング軸が安定すること。軌道が波打っていたり、よじれていたりするとテンポよく打つのは難しいので、おのずと最短コースをたどるようになるだろう。それに付随して、オーバースウィングの人もコンパクトなトップになるんじゃないかな。あとは、切り返しのタイミングもスムーズになるし、アドレスで考えすぎて、なかなかテークバックできない人も楽になるはず。次から次に球を打たなければならないので、考える暇なんかないから。1球でも長く続けるコツは、とにかく無心で打つ! これに尽きるだろう。

とまぁ、これらすべてをひっくるめると、ミート率アップの練習になるはずだ。

でも、ボクが試して一番得たことは、体力の限界がわかったこと。体力にはそれなりに自信があったんだけど、あれ、自分が思っていたほどじゃなかったなと。試合でも後半バテるのはそのせいか、と気づくことができた。

都心は球代が高いから、バコバコ打つのはもったいないかもしれないけど、やるなら気候がいい今がベスト! きっと何かしらの気づきになるはずなので、機会があればぜひやってみてほしいな。

テンポよく球を打ち続けることで、余計なことを考えずにスウィングできるようになる。結果、動きがよくなり、ミート率がアップする


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2018年10月30日号より