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子供は“常に”親の背中を見て育つ。叱る前に振り返ろう「自分自身はできている?」

TEXT/SHOTANOW

メジャーチャンプ・渋野日向子を育てた青木翔が“コーチング”のこだわりを語る連載「笑顔のレシピ」。ゴルフだけでなく、仕事や育児などでも役立つヒントが満載!

「練習でも勉強でも、1つのことを続けられないんです」

ジュニアゴルファーの親御さんから、しばしばこんな相談を受けることがあります。子どもは大人よりも集中を持続させられる時間が短いので、そもそもずっとやり続けるということが苦手です。だから、大前提として大人が思い描くように、集中して没頭するのは難しいと思っておきましょう。

そんなことを伝えた後に、1つだけ質問をします。

「じゃあ、お父さん。生活のためでもある仕事を除いて、何かずっと集中して続けていることはありますか?」

ちょっと意地悪っぽい問いかけですが、もちろんそんな意図はありません。子どもは何事も真似から始めるので、一緒にいる時間の長い親ができていないことは、子どももなかなか取り組みづらくなります。

「子は親の背中を見て育つ」と言いますが、これは比喩や例えではなく、本当に背中を見ているんです。さらに目で見ているだけではなく、耳で聞き、肌でも感じ取っています。子どもたちに伝えている「あいさつをする」とか「汚い言葉を使わない」ということを、ちゃんとできていますか?

僕は子どもと関係性を作るためよくゴルフ以外の会話もするのですが、もう本当に笑っちゃうくらいよく見て聞いています。親同士の会話は、ほぼ筒抜けと思ってください。大人同士ならいいだろうと、子どもの前ではちょっとしづらいような会話をしていませんか? それも、全部聞かれています(笑)。

大人が改めて、そういったことに気をつけるのは、大変かもしれません。でもその大変なことを子どもに押しつける前に、ぜひご自身があるべき大人の姿を見せてあげてください。

冒頭の質問に戻りますが、「どうやったら子どもにやらせられるか」ではなく、自分はできているか、できていなければどう変えていくかを考えてみると、子どもも徐々に変わっていくことでしょう。

子どもは自分を映す鏡だと思おう(PHOTO/Hiroaki Arihara)

青木翔
あおきしょう。1983年生まれ。福岡県出身。渋野日向子をメジャーチャンプに導き、三ヶ島かななどツアープロや、全国トップレベルのジュニアゴルファーの育成に努めている

週刊ゴルフダイジェスト2021年3月2日号より

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